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【ユーロドル】2023年10月振り返り 乱れたチャートを避けるためのコツとは?

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【ユーロドル】2023年10月振り返り 乱れたチャートを避けるためのコツとは?

どうも!専業FXトレーダーのコウタです。

 

先日、メルマガ読者様よりこんな質問をいただきました。

 

「汚いチャートでは往復ビンタを喰らってしまいます。

早い段階でこのような相場に気付くコツはあるでしょうか?」

 

確かに、これは私自身も過去にぶつかった壁です。

 

トレンドが明確に発生し、チャートの波がきれいであるほど

狙うべき値動きも分かりやすいですが、

反対に、レンジ相場だったり、

上がったり下がったりの乱高下相場であればトレードはやりにくい。

 

そのため、

 

できるだけきれいな波でトレードするべき

乱れた波でのトレードは避けるべき

 

というのは多くのトレーダーが感覚的に理解していることです。

 

しかし、問題となるのは

いつ、どこからチャートが乱れるのか、という部分。

 

乱れた波、荒れた相場でトレードを避けるのは百も承知。

でもいつどこでそうなるかわからなければ

結局は荒波に巻き込まれてしまいます。

 

読者様の質問にあるように、

相場が荒れる前に、荒れることを察知する必要があるんですよね。

 

ご質問には先だって回答させていただきましたが、

多くのトレーダーの共通の悩みであると思い、

今回記事にまとめることにしました。

 

ご質問の舞台である、

「ユーロドルの10月の値動き」

これを振り返る形で解説していこうと思います。

 

それではいってみましょう!

目次

ユーロドル月足 環境認識

まずはユーロドルの10月開始時点の相場環境を見ていきます。

せっかくなので月足から順に。

ユーロドル 月足

9月の月足が確定したところから。

 

月足の波はかなり大きな波です。

「デイトレなら月足は気にしなくてもいい」

という考え方もナシではないですが、

 

月足の波が週足の波に、

週足の波が日足の波に、

日足の波が4時間足の波に、

 

という具合に連鎖的に影響を与えていますから、

毎日ではなくてもいいので

「月足の波の状況」も把握しておくべき、

というのが私の考えです。

 

現在のユーロドルであれば

2021年と2022年の強い下落が「1.00000」という記録的なレートを一時下抜き、

2001年の”底値ブロック”のネックラインから反発。

 

今年に入ってからは「1.10000」の下で売り買いが攻防し、モジモジしており、

7月の月足が上ヒゲとなって以降は下落基調。

9月の月足は大きめの陰線が確定しています。

 

と、これぐらいの状況が認識できればOKです。

 

難しい…と思うかもしれませんが

見たまんまのことを言ってるだけ。笑

慣れれば誰にでもできる認識です。

 

では、それを踏まえて週足チャートを見てみましょう。

ユーロドル週足 環境認識

ユーロドル週足

週足チャートを見ると、

2021年からの下降波と、

2022年後半の勢いのある反発上昇が目立ちます。

 

2021年の下降波の存在を考えると、

「1.10000」や、ブルーで囲った波の”節”辺りからは

「売りたい」と考えるトレーダーが現れるのが自然です。

いわゆる”戻り売り”ですよね。

 

一方で、2022年後半の強い上昇波の継続を狙い

「買いたい」と考えるトレーダーもいます。

 

今年に入ってからの

「1.10000」周辺の上がったり下がったりは、

これら相反するトレーダー心理の衝突が背景にあるわけですね。

 

そして、

7月の「1.10000」を超える上昇が、戻り売り勢力により打ち消され、

その結果、買い勢力の”諦め”によって下落が進行し、

”年初来安値(2023年暫定安値)”にまで到達した、

というのが現在の状況です。

 

さらに、最新の週足ローソクに注目すると、

年初来安値に到達後、下ヒゲを出して確定しています。

 

これは年初来安値、という”目標になり得る価格”まで下がったことで

売り勢力の利益確定や、

「安いところから買いたい」という新規買い勢力の参入があるためです。

 

この段階で、

年初来安値を下抜くのか?ここで下げ止まるのか?

考えても分かることではありませんが、

「年初来安値がマーケットに意識されている」

という想像はできます。

 

週足チャートのポイントを押さえたところで

日足チャートにいきましょう。

ユーロドル日足 環境認識

ユーロドル日足

月足、週足チャートで見た波が鮮明に見えてきましたね。

 

パッと見て、直近3か月の下降波が目につきます。

 

週足チャートで注目した”年初来安値”に加えて、

3月の安値なんかも分かりやすい安値で意識されやすいところ。

 

目下の注目は、直近3か月の下降波が

これら主要な安値を下抜けるのか?下抜けないのか?

というところでしょうか。

 

下降波の継続を狙う売り勢力と

年初来安値+3月安値からの買い勢力、

との攻防が想定されます。

 

どちらに転ぶかは分かりませんので、

下抜けたらどこまで下がるのか、

反発上昇すればどこまで上がるのか、

を考えておきましょう。

 

現在レートの上と下に

サポートラインとレジスタンスラインを引いておきます。

ユーロドル日足 水平ライン

こんな感じで

”波”を見て、目立った高値安値にラインを引いておきます。

 

今年に入ってから形成した

「1.10000」周辺の値動きのブロック、

その”ネックライン”として

5月安値と6月安値にラインを引いてみましたが、

それぞれを”ライン”として意識するよりは

2本のライン間を「ネックゾーン」と考えるのがいいでしょう。

 

<ネックラインとは?>
ネックとは「首」。天井圏のブロックの安値側のライン(底値圏ブロックの高値側のライン)。ネックライン

ライン間の値幅があまりないときは「ゾーン」として捉え、

チャート上でも視覚的に分かるようにしておくのがおすすめです。

 

加えて、9月の高値・安値にもラインを引きました。

先月足の高値・安値は、

それだけで注文の目標になり得るし、

トレーダーの心理が集まりやすいところだからです。

 

数本のラインを引きましたが、

安値側のライン、つまりサポートラインは

「そこから買われるかもしれないライン」

 

高値側のライン、つまりレジスタンスラインは

「そこから売られるかもしれないライン」

 

そういう認識をもっておけばOK。

 

同じようにラインを引けるかな…?

と思われるかもしれませんが、

特別なラインは引いていないので

慣れれば半機械的に引けるようになりますよ。

 

では、次は4時間足にいきましょう。

ユーロドル4時間足 環境認識

ユーロドル 4時間足

4時間足チャートまできたら下降波しか見えませんね。

3か月に渡り下落が続いていることがわかります。

 

ただ、日足以上のチャートで見てきた通り

直下には上位足レベルのサポート(年初来安値+3月安値)があります。

 

下降波の継続を狙う売り勢力と

サポートからの反発を狙う買い勢力。

 

相反するトレーダー心理の衝突が

どんな値動きを生むのかに注目です。

 

4時間足の主要な高値安値にもラインを引きますが、

上位足チャートで引いラインと重複する部分も多く、

ここでは、「先週ローソクの高値安値」と「キリ番」に

ラインを引きました。

 

これらのラインも他トレーダーの注目を集めるラインで

デイトレードであれば意識していた方がいいラインです。

 

さてさて、月足から4時間足まで

相場環境を確認しながらラインを引いてきたわけですが、

ここらで先に10月の値動きの結果を見てみましょうか。

 

以下のチャートは10月終了時点の4時間足チャートです。

ユーロドル 4時間足10/31

四角で囲った部分が10月の値動きで、

まさに冒頭で紹介した質問にあった

「汚いチャート」の部分です。

 

下がりそうな局面で下がらず(青マル)、

上がりそうな局面で上がらず(赤マル)、

乱高下を繰り返し、

確かにきれいとは言い難いチャートですよね。

このチャートに先ほど引いたラインを加えてみます。

ユーロドル 4時間足10/31 ライン

上位足のサポートとレジスタンスの間を

ピンボールのように上下に動いていますね。

 

上位足チャートで見てきたように

直下には年初来安値や3月安値という

意識されやすいサポートがあります。

 

サポートに近付くほど

「買いたい」と考えるトレーダーや

「売り注文を決済したい」と考えるトレーダーが増えます。

 

一方で、価格が上昇すればレジスタンスから

直近3か月の下降波に対する戻り売りが意識されやすいです。

 

レジスタンスに近付くほど

「売りたい」と考えるトレーダーや

「買い注文を決済したい」と考えるトレーダーが増えます。

 

このように、上位足のサポートとレジスタンスに挟まれることで

 

上がれば売られる、

下がれば買われる、

真ん中ではどっちつかずの乱れた相場になる、

 

という相場環境が生まれ、

その結果、「汚いチャート」が出来上がるわけですね。

 

この4時間足の「汚いチャート」を

1時間足で見てみましょう。

ユーロドル1時間足 振り返り

 

ユーロドル 1時間足

1時間足で見ると、

部分的にはトレンドが発生していたりもします。

 

それでも、サポートから急騰したり、

レジスタンスから急落したり、

あるいは真ん中あたりでは方向感を失い、

乱高下しているような時もありますよね。

 

上位足のサポートやレンジスタンスを認識していなければ

上がっていく価格を見て赤マルで買って損切り

下がっていく価格を見て青マルで売って損切り

真ん中付近で往復ビンタ…

 

ついついそんなトレードをやってしまいがちな局面で

こうしてすべてが過ぎた後のチャートを見ると、

初心者トレーダーには厳しい環境…と言わざるを得ません。

 

こういう相場で例え偶然にも勝ちを重ねたとしても、

上位足の環境を把握できていないのだとしたら、

それは単なる偶然の勝ち。

 

勝因無き勝ちトレードほど負の遺産になっていきます。

結論

結論

 

さて、そろそろ冒頭の読者様の質問に戻りましょう。

 

「汚いチャートでは往復ビンタを喰らってしまいます。

早い段階でこのような相場に気付くコツはあるでしょうか?」

 

一言で回答すると

「上位足の環境を意識すること」

これに尽きます。

 

汚いチャートになるのは

売りと買いの相反するトレーダー心理が衝突しているから。

 

1時間足クラスの波のトレンドが崩れるのは

それ以上のサイズの波の抵抗を受けるから。

 

今回のユーロドルで言うと、

 

日足や週足クラスで意識されるサポートからの買い勢力と

日足や週足クラスの強い下降波の継続を意識する売り勢力

 

これらが衝突していたわけですね。

 

まずは、

上位足下降トレンドを止め得るサポートライン(年初来安値)の認識。

 

上位足チャートのサポートやレジスタンスに目星をつけるのは

「環境認識」の第一歩であり、目的そのものです。

 

上位足のサポートを認識し、その”意味”が分かれば

少なくとも”そこ”に向かって売ることは避けられるはず。

 

次にしたいのは、

3か月前から続く下降トレンドに対し

どこから戻り売りが入るか?という考察です。

 

上位足サポートから価格が上昇したとしても

下降トレンドが上昇トレンドに転換するかどうかは別の話です。

 

下降トレンドの継続を意識するトレーダーは

「上がってきたら売りたい」と考えるのが自然です。

 

その戻り売りの目安となるラインを

レジスタンスラインとして事前に把握しておく必要があるんです。

 

上位足下降トレンドのレジスタンスラインを認識し、

その”意味”が分かれば

少なくとも”そこ”に向かって買うことは避けられますよね。

 

このように、

どこから、どんな買い注文が入るのか

どこから、どんな売り注文が入るのか

 

これを考察できるようになれば9月末の段階で、

「どのサポートと、どのレジスタンスの戦いになるか」

が分かるようになります。

 

そうすれば、

 

サポートに向かって売るのではなく

サポートから買うタイミングを探るようになり、

 

レジスタンスに向かって買うのではなく

レジスタンスから売るタイミングを探るようになり、

 

どっちつかずの位置であれば

トレードに慎重になることができるのです。

 

 

どんな波でも、その上位足の波の影響を受けています。

 

現在値が、どの波の、どんな影響を、どこから受けるのか

それを事前に把握しておくことこそが「環境認識」。

 

毎年、毎月、毎週、毎日、移り変わっていく相場の中で

継続的に戦っていくためには

 

的確な環境認識、臨機応変な「チャート読解力」が不可欠です。

一朝一夕とはいきませんが、

相場と向かい合い続けること、

自分の頭で考え続けることで少しづつ身についていくもの。

 

今回の話が、あなたのチャート読解力アップにつながればうれしいです。

それではまた。

 

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この記事を書いた人

500万円の損失を抱える負け組トレーダーから試行錯誤を繰り返し王道のトレード手法を確立。勝てるトレーダーへと転身することに成功し、現在は専業FXトレーダーとして安定的な収入と、自由な時間を満喫中です。

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