どうも!専業トレーダーのコウタです。
かつては駆け出しの兼業トレーダーだった私ですが、
今ではなんとかFXだけで生活できるようになりました。
本記事では、今現在、兼業でFXデイトレード上達を目指す方の
お役に立てる情報をお届けします。
FXの成長途上にある人って“兼業”の人ばっかりなんです。
仕事も当然そうですが、主婦の人だったり、学生さんだったり。
FXにすべての時間を注げる人なんていないですよね。
私もよく相談を受けるんですが、
チャート監視時間が少ない…
トレードしたくてもチャンスに立ち会えない…
という人がめちゃくちゃ多いです。
あなたはどうですか?
学びたい、トレードしたい、経験を積みたい、
という思いが叶わずモヤモヤする日々。
そうなると、
空いた時間限定の短期トレードに走ったり…
無理矢理にエントリーしてしまったり…
次第に負けがかさみ
「時間のなさ」が損失に直結していく…。
私も同じ状況にあったので、
その歯がゆさ…すごくよくわかります…!
本記事では、私自身の経験をもとに
兼業デイトレードに必要な考え方を解説しますね!
短期トレードに走らない
まずは、デイトレーダーを目指す兼業さんがやってしまいがちな失敗から。
冒頭でも言いましたが、
「時間のなさ」に苦悩するトレーダーが行きつくのは
短期売買、つまりスキャルピングです。
1日の中の値動きを狙うトレードスタイル。
基本的にその日の内に決済。
20~50pips程度の利幅になることが多く
ポジションの保有時間は数時間から数分。
トレードチャンスは1日1~2回程度
5分足や1分足などの小さな値動きを狙うトレードスタイル。
数分、時には数秒で決済する短期トレード。
10pips未満の利幅を繰り返し獲りにいく。
なんとか帰宅後の時間を使って、
勤務中の隙間時間を使って、
数時間に一度スマホを確認しながら、
そういう状況でトレードをするとなると
スキャルピングという選択肢は正しいのかもしれません。
スキャルピングのメリットは
・時間を問わずトレードができる
・短時間で決着が付く
というもの。
時間のなさに悩む兼業トレーダーの選択肢に入るのは当然であり
事実、スキャルピングは有力な解決策の一つであると言えます。
一方でスキャルピングには以下のようなデメリットもあります。
・素早く正確な状況判断や操作が求められる
・ゲーム感覚になりやすい
・トレード回数が多くなる
・トレードの検証作業が大変
・より多くの時間足の影響を受ける
スキャルピングは、
技術のない発展途上のトレーダーにとって
じりじりと資金を減らしてしまうことになりかねない
上級者向けのトレードスタイルなのです。
スキャルピングのデメリットについては以下の記事に詳しくまとめています。
【兼業トレーダー必見】スキャルピングが上級者向けな理由5選とおすすめのトレードスタイル
決してスキャルピングがダメ、というわけではなく
私の中で、スキャルピングはデイトレードの「応用編」という位置づけ。
正しいデイトレードの手法があるうえで
それを”ダウンサウジング”したものなんです。
そんな少し上級のアプローチ方法に興味がある人は
以下の記事も参考にしてみてください。
【兼業トレーダー必見】もう悩まない!帰宅後の限られた時間だけでトレードをするための正しい考え方
そもそも、「チャート監視時間が足りない」という悩みからは
『スキャルピングではなくデイトレードをしたいのに』
という意図を読み取ることもできます。
スキャルピングの”不安定さ””慌ただしさ”を嫌い、
デイトレードを選択する、という人も実際多いですし
私自身、その考えには大いに賛成です。
であれば、
デイトレーダーを志したにもかかわらず、
時間のなさからスキャルピングに走るのは
本末転倒だとは思いませんか?
「デイトレード」の習得を目指すのであれば、
その目的にたどり着く道だけを歩むべきです。
時間がなくてもやることはデイトレード
大事なのは、時間がなくてもあくまで「デイトレード」をする
というスタンスです。
下のチャートを見てください。
これは、ある1週間の私のエントリーポイントです。
オレンジの縦線は7時~8時の辺りなのですが
これは私が毎朝「環境認識」をしている時間です。
朝チャートを確認し、上位足チャートから順に環境認識をし、
それを元にトレードのシナリオを立てるのが私のルーティーンです。
で、チャートを観察しシナリオに沿った値動きになればエントリーする。
今回はシナリオやエントリーの根拠、決済ポイントなどは割愛しますが
ざっくり言えば私のトレードはこれの繰り返しです。
ちなみにトレードの必須プロセスについては以下の記事にまとめています。
トレードに不可欠な勝率が安定する4つのプロセス【例外ないです】
さて、ここからは仮の話。
仮に、今の私がどこかの会社に就職し”兼業トレーダー”になったとして
このトレードのプロセスがどのように変わると思いますか?
毎朝8時に家を出て、9時から勤務。
12時~13時は昼休み。
18時に退社し19時に帰宅。
そういう生活になったとすると
私のルーティーンはどうするべきでしょうか?
答えは、なにも変わらない、です。
これといった工夫をするわけでもなく
まったく同じことをするだけ。
次のチャートを見てください。
1週間のうち「チャートを見れない時間」をグレーに塗りました。
19時に帰宅するまでは昼休みを除いてグレー。
最低でもAM1時には寝ます。
環境認識やシナリオ構築は家を出る前にやります。
慣れれば20~30分ぐらいでしょうか?
しかし、勤務中はチャートを見ることができませんので
“グレーゾーン”でエントリーしたトレードは
できないことになりますね。
それはもう仕方ないこと。
でも、”グレーゾーン”ではない部分ではいつも通りです。
環境認識とシナリオをもとにトレードする
それだけ。
“グレーゾーン”でもチャートが見えなくなったわけではありませんから
エントリー可能な時間が限られていたとしても
いつもと同じ「デイトレード」をするのです。
この1週間で言うと、
5回のトレードのうち、2回はできないことになりますが
月曜日の2度目のロング
火曜日のショート
金曜日のロング
であればトレードできますよね。
エントリー時間が限られてしまうと、
どうしてもその間の限定的な値動きだけに目が行ってしまい、
「この限られた時間内でエントリーするには…」
という思考に陥ってしまうものですが
まったくそんな必要はないんです。
あなたは、
勝敗を分ける重要な局面を、代打で任されたバッターではありません。
あくまでフィールド全体を見まわし、
帰宅後に定期的に回ってくる打順を淡々とこなすだけ。
それも見送り三振は上等、
ストライクゾーンに入ってくる甘めの球だけを狙うだけでいいのです。
本当の問題は別にある
時間が限られていても
限られていなくても、やることは同じ
ということがお判りいただけたでしょうか?
それに、そもそもチャートが動き出すのって夕方以降が多いんです。
ヨーロッパの大きな市場が動き出すのは日本時間の夕方だし、
ニューヨーク市場は21時~22時ごろにオープンします。
私自身は現在専業トレーダーですが、
やっぱりエントリーするのは夕方以降がほとんどで
昼間はチャートを開いていても別の作業(ブログ書いたり)をしています。
そう考えると、専業と兼業との差って思ってる以上に無いんですよ。
それよりも
本業があるから、他にやることがあるから
トレードが思うようにできない、という”気になって”しまい
トレードしたい!という気持ちが先行し、
焦って、慌てて、
機会損失をダメなものだと錯覚したり、
我慢すべきところを我慢できなかったり、
そういうマインド部分に真の問題があることがほとんどです。
「時間がない」こと自体が問題なのではなく、
- トレードしたい、という値動きとは関係のない感情で行動してしまうところ
- 機会損失をもったいない、と感じてしまうところ
- 自分を抑えられず我慢できないところ
そっちの方が問題なんですよね。
本記事を読むあなた…
ギクっとしてませんか?笑
もしそうなら、真の問題に気付けたとしたなら
それは何よりの収穫ですよね。
本記事で紹介した
「チャート監視時間に関わらない一貫したデイトレード」は
時間のなさに悩むトレーダーはもちろん
「真の問題」を抱えるトレーダーにこそ
参考にしていただきたい考え方です。
時間がなくてもやることは同じ。
FX上達への道のりは簡単ではありませんが、
焦ってはいけません。
ゆ~っくりと、そして着実に進む道が
最短で、最速のルートなのです。
今回は以上です。
質問やお悩み相談はコメントいただければ対応してます。
それでは。
【兼業トレーダー必見】スキャルピングが上級者向けな理由5選とおすすめのトレードスタイル
プロスペクト理論で負けトレーダーの心理を解明。克服するために有効な4つのプラン
コメント