どうも、専業トレーダーのコウタです!
本ブログは、ボロボロの負けトレーダーから逆転を果たし
専業トレーダーとなった自身の経験を活かし、
初心者トレーダーや勝てないトレーダーに有益な情報を発信するためのブログです。
専業トレーダーになるまでの経緯は
ブログのプロフィールページにも書いてますので良かったら見てくださいね。
今回は、FXトレードで勝ち続けるために超重要なお話をします。
トレードで全然勝てるようにならない…
なにが悪いのかわからない…
ほんとに勝てるようになるのかな…
そんな挫折しかけの人にこそ読んでほしい内容です。
人によってはトレード成績が劇的にアップするかも!
それではいってみましょう~
目次
値動きにはメカニズムがある
FXって、チャートを見て未来の値動きを予測するものですよね?
であるならば、まず大前提として理解しておくべきなのは
「値動きのメカニズム」です。
雨が降ることを予測するためには、
「雨が降るメカニズム」を知らなければいけません。
経済の動向を予測するためには
「経済のメカニズム」を知らなければいけません。
病気を予測する、予防するためには
「人体のメカニズム」を知らなければいけません。
そうなんです。
値動きを予測するためには
「値動きのメカニズム」を知らなければいけないのです。
まあ当たり前と言えば当たり前の話なんですが、
ことFXトレードにおいては
「メカニズム」について軽視されがちです。
長年FXに携わっている人でも、
知ってそうで知らない、
理解していそうで理解していない、
という人はごまんといます。
というか、値動きにメカニズムなんてあるの?
っていう人がほとんどかと思いますが…
値動きにメカニズムはあります。
メカニズムという言葉をあてるのが正しいのかはわかりませんが
その昔、ガリレオ・ガリレイが「結果には必ず原因がある」と言ったように
”値動き”という結果には、
原因、秩序、摂理、仕組み、
そういったものが確かにあります。
本記事ではメカニズムという言葉を採用しますが
「メカニズム」というからには
トレンドとか
レンジとか
ダウ理論とか
いわゆるFXの基本知識とされているものより
”前”の段階の知識なんです。
あらゆる基本知識の基盤にあるべきもので
最重要と言ってもいいレベルの内容なのですが
なぜか初心者向けのコンテンツで
詳しく言及されることはありません。
1、2行であっさり流されていることも多いです。
基盤を学ばないまま走り続けた結果、
表面上の知識だけでトレードをしてしまい
勝ったり負けたりを繰り返し…
さらに、その勝因や敗因を
まったく無関係な理屈と結びつけたりしてしまいます。
それではいつまでたっても理にかなったトレードはできず
成績が向上することはありません。
今回は、
値動きにはどんなメカニズムが働いているのか?
あらゆる値動きの裏側で何が起こっているのか?
トレードで最も重要なこととは?
そんなことを解説していきますね。
チャートが動くのはなぜ?
FXのチャートは土日を除いて24時間絶え間なく動いていますよね。
チャートはなぜ、何を原動力に動いているのかわかりますか?
それは「注文」です。
世界中のトレーダーたちが「注文」を入れることによってインターバンク市場
と呼ばれる世界中の銀行間の取引によって計算された為替レートが反映され、
上下に動いています。
「注文」についてもう少し掘り下げてみましょう。
トレードをするということは、買う、売るという
いずれかの注文を必ず出す必要があります。
「新規注文」ですね。
でも注文はそれだけではありません。
買っていた人が利益を確定するときは”売り注文”を出します。
損切りする時も同様に”売り注文”を出します。
売っていた人が利益を確定するときは”買い注文”を出します。
損切をする時も同様に”買い注文” を出します。
これらは「決済注文」と呼ばれる注文です。
チャートはこれら2種類の注文を受けて、
買い注文が多ければ上昇し、
売り注文が多ければ下降していきます。
言わば相場は「多数決」で動いているわけです。
つまり、買う人が多くなるタイミングで買った人、
あるいは、売る人が多くなるタイミングで売った人が、
上手に利益を得られることになります。
新規の買い注文と、売り注文の決済
または
新規の売り注文と、買い注文の決済
これらが集中するタイミングをあらかじめ予測するのが
上手なトレードである、ということが言えそうですね。
注文の裏にあるトレーダーの心理
チャートは注文で動く、
注文を予測する必要がある、ということでしたが
あなたが実際に考慮すべきなのは
注文の背景にある「トレーダーの心理」です。
トレーダーが注文を入れる際には
様々な感情や意図があるはずです。
期待、喜び、達成、不安、恐怖、絶望、焦り
あなた自身もそうですよね?
上がるやろ、買ったれー!
よっしゃ、利益確定!
とか
んー、思ってたのと違う、逃げたいな…
うわわわわ、どうしようどうしよう!
最悪…損切りしよ
とか
注文には必ず「心理」がセットになっています。
これはあなただけではなく
世界中のトレーダーにも当てはまること。
相場には本当にいろいろな参加者がおり、
それぞれにそれぞれの思惑がありますが、
どんなトレーダーにも共通して言えることは
利益を得るためにトレードをしている
ということです。
そこから生まれる様々な「心理」こそが
注文ボタンに手を向かわせるわけです。
つまり、こういう図式が成り立ちます。
値動き = 注文 = トレーダーの心理
値動きを知る、ということは
トレーダーの心理を知る、ということと同じなのです。
トレーダー心理が”波”をつくる
トレーダーの心理によって値が動き、
その結果としてチャートが形成されていきます。
例えばこんな感じ。
価格が上昇を始めると「自分も買いたい」と考えるのは自然ですよね。
買い注文が集まれば価格はさらに上昇します。
ある程度上昇すると「ここから買うのはちょっと」
「下がってきたら買いたいな」と考えるトレーダーが増えはじめます。
新規の買い注文が入らなくなり
同時に,買っていたトレーダーの利益確定も入ります。
「高値から売りたい」というトレーダーもいるでしょう。
そうすると価格は下がり始めます。
価格が下がることで
「下がってきたら買いたい」トレーダーが
待ってましたと買い注文を入れ始めます。
再び上昇を始める価格を見て
「自分も買いたい」と考えるトレーダーが増え、
売っていたトレーダーはポジションを手仕舞い始めます。
その結果、価格は再び上昇していきます。
このように買い注文と売り注文、
または新規注文と決済注文が攻守を入れ替えながら
チャートはジグザグとした”波”を形成し、
トレーダーはこの”波”の形成をイメージして
トレードをすることになります。
ご存じかもしれませんが、
高値を切り上げ、安値を切り上げ
右肩上がりに進行する波を「上昇トレンド」
安値を切り下げ、高値を切り下げ
右肩下がりに進行する波を「下降トレンド」と言います。
さて、あなたに質問です。
上昇トレンドとその背景にあるトレーダー心理を表した先ほどの図。
単純に、書き記したトレーダー心理だけを考えると、
永遠に上昇するようにも考えられます。
しかし当然、トレンドが永遠に続くことはありません。
上昇トレンドはやがて下降トレンドに転換し、
下降トレンドはやがて上昇トレンドに転換します。
それはなぜでしょうか?
こういう一見当たり前のことを
「なぜ?」という視点で考え、言語化することは大事です。
少し考えて読み進めてみてくださいね。
チャートは複数の波の集合である
チャートには「時間足」という概念がありますよね。
いろんな種類がありますがメジャーなところだと
月足、週足、日足、4時間足、
1時間足、15分足、5分足、1分足
なんかがあります。
時間軸を変えてチャートを見ることで
チャート全体を俯瞰して大きく見ることもできるし
より詳細に絞り込んだ値動きを見ることもできます。
そして、どんな大きさのチャートを見たとしても、
そこにはジグザグの波がありますよね。
チャートとは、大きな波の中に小さな波が内包され、
「入れ子」のような構造になっているんです。
図で書くとこんな感じです。
どんな波も、より大きな波の一部であり
どんな波も、より小さな波によって形成されています。
そして、大きさの違う波それぞれに、
その波をトレードしているトレーダーがいるんです。
日足の波の大きな値動きを狙うトレーダーもいれば、
1時間足の波を狙うトレーダーもいるし、
5分足の小さな波を狙うトレーダーもいます。
そのため、同じチャートの同日同時刻であっても
そのトレーダーがどの波をトレードするか?によって
見ている景色は大きく変わるのです。
5分足トレーダーにとっては買いたいところでも
4時間足トレーダーにとっては売りたい
そんなことが当然のように起こるわけです。
つまり、トレンドが永遠に続かないのはなぜか?というと
”より大きな波”の影響を受けるため、と言うことができます。
ある波の「買いたい」というトレーダー心理は、
さらに大きな波の「売りたい」というトレーダー心理に
飲み込まれてしまうのです。
いくつもの波が重なり合い、互いに影響を与え合いながら、
トレンドを形成したり、トレンドが転換したり、
レンジを形成したり、レンジをブレイクしたり…。
それを延々と繰り返しているのがチャートなんですね。
複数の波のトレーダー心理が影響を与え合い
チャートを形成している、という
誰にも否定することができない紛れもない事実。
これこそが値動きのメカニズムの正体なのです。
では、それを踏まえてどうすることが正しいトレードなのでしょうか?
メカニズムを反映したトレード
答えは単純です。
複数の波のトレーダー心理が影響を与え合い
チャートを形成しているのであれば、
『複数の波のトレーダー心理の影響を考慮したトレード』
これこそが正しいトレードだと言えます。
イメージを持ちやすいように具体例を挙げてみましょう。
下のチャートはある15分足のチャートです。
さて、この場面。
全体的には下げ基調なのかな?
という印象を受けますが
すんなりと下がるわけではなく、売られたり買われたりしています。
で、同じ場面を1時間足で見てみましょう。
四角で囲っているのが15分足で表示されていた範囲。
1時間足で見ると、直前の強い上昇が目立ちます。
この上昇に注目するトレーダーは、
「戻ってきたら買いたい」と考えるのが自然ですが、
その心理が15分足の下降波に影響を与えます。
先ほどの15分足チャートの続きは上昇したようですね。
次に4時間足も見てみます。
4時間足を見るとまた印象が変わりますね。
長く続く下降トレンドの途中です。
1時間足で見た急な上昇は、
4時間足の下降波の”戻り高値”で止められていたんですね。
4時間足の下降波を重視し、
ブルーのラインから「売りたい」トレーダーは多いはずです。
1時間足の波は、その”売り勢力”の影響をかいくぐって
上昇していたことが分かります。
さらに日足チャートも見てみましょう。
これまた4時間足とは全然違う状況です。
大きな上昇波が最高値をマークし下落。
押し安値で下げ止まっている局面です。
上昇波を重視、再度の上昇を期待してピンクのラインから
「買いたい」トレーダーがいることでしょう。
同時に、高値から売っているトレーダーの
利益確定も入ってきそうなところ。
要するに大きな”買い勢力”の影響を受ける、というわけです。
この日足の買い勢力の影響を考えると、
4時間足の下降波が下げ止まったことにもうなずけます。
1時間足の上昇波が、4時間足の下降トレンドを打ち破り、
上昇していったことの背景には日足の上昇波が関係していたわけです。
さらに言うと、
15分足の下降波が下がりきらずに上昇に転じたのは
この「日足の上昇波に影響を受けた1時間足の上昇波」
の影響を受けているからです。
このようにサイズの違う複数の波の
異なるトレーダー心理が連鎖的に影響し、
チャートを形成していきます。
それを踏まえると、
例えば15分足の波だけを見て、
「下がりそうだから売ろう」とか
「上がりそうだから買おう」というトレードが
いかに配慮が足りないことなのか
1時間足の上昇波だけを見て、
4時間足下降波の抵抗線(ブルーのライン)に向かって
買い注文を入れることがいかに危険なのか
4時間足の下降波だけに注目し、
日足上昇波の支持線(ピンクのライン)に向かって
売り注文を入れることがいかに無謀なのか
そんなことが分かるのではないでしょうか。
『複数の波のトレーダー心理の影響を考慮する』とはこういうことです。
もちろん、この「メカニズム」をトレードに反映させるためには
今のようなざっくりした流れだけでは足りません。
基本的なトレードの知識、値動きの知識、
エントリータイミングの計り方、
資金管理、
勝つためのマインド、など
学ばなければならないことはたくさんあるし、
実戦を通じた経験や反復練習も必要です。
ですが、自分がどの段階にいたとしても
トレードに関するすべての知識、すべての経験の背景には
「メカニズム」があることを忘れないようにしてください。
さいごに
値動きのメカニズム、
そしてそれをトレードの基盤に置いておくことの
重要性がお判りいただけたでしょうか?
値動き=注文=トレーダーの心理 であること
トレーダーの心理により”波”ができること
サイズの違う複数の”波”がチャートを形成していること
そして、
『複数の波のトレーダー心理の影響を考慮したトレード』
が必要不可欠であり、
それこそが”正しいトレード”であること
逆に言うと、”そうではない”トレードは
正しくない、あるいは欠陥のあるトレードだと言えるでしょう。
「トレードで思うように勝てない」
そういう現状にある人であれば
こんなことがよくあるんじゃないでしょうか?
- 戻り高値を超えて戻りを待ってロングしたのに伸びない
- 戻り売りしたところから急激に上昇してしまった
- ダブルトップだから売ったのに下がらない
- レンジブレイクに飛び乗ってもダマしになる
あるいはこんなことも
- ルールを守っても勝ったり負けたり
- 先月はボロ勝ちしたのに今月はうまくいかない
- すぐにレンジに捕まってしまう
- 含み益があっというまにマイナス転換する
これらの失敗の原因は多くの場合、
「複数の波のトレーダー心理の影響を考慮していないから」
この一言に尽きます。
いわゆる教科書的でよく知られた値動きってありますよね。
例えば、
押し目買い、戻り売り
ダブルトップで売り、ダブルボトムで買い、
レンジブレイク
トレーダーなら誰もが知っている値動きであり、
事実、ひんぱんにチャートに現れますし
「セオリー」として世界中で認知されていると言えます。
しかし、この値動きのセオリーをもってしても
”これ単体”ではトレードで使い物にならないんです。
形だけを覚えて、いくら「セオリー」を狙ったとしてもダメ。
「複数の波のトレーダー心理の影響を考慮したうえで」
でないと。
にもかかわらず
ローソク足の確定を待つべきだった、とか
移動平均線を見ていなかった、とか
トレンドラインを見落としていた、とか
チャートの表面だけを見て、それらしい敗因をこじつけて
「次からは気を付けよう」と自己完結してしまう。
意味のない反省、
意味のない改善、
意味のない経験、
これらを積み重ねてしまい
底のない沼にズブズブと沈んでいくんですよね…
経済的にも、精神的にも、時間的にも、
まだ取り返しがつくうちに
ぜひ「値動きのメカニズム」について真剣に向き合ってみてほしいと思います。
小難しい手法なんていりません。
例えば以下のうちのひとつで十分です。
・複数の波のトレーダー心理を考慮した
押し目買い、戻り売り
・複数の波のトレーダー心理を考慮した
ダブルトップ、ダブルボトム
・複数の波のトレーダー心理を考慮した
レンジブレイク
これだけで戦えますし、稼げます。
私自身もこれしかやっていません。
すでに慣れた手法やトレードルールがあるなら
それでもいいと思います。
その場合は、
そこに「値動きのメカニズム」を足し合わせてください。
『複数の波のトレーダー心理の影響を考慮したトレード』
それさえできれば怖いものなし。
大丈夫。明るい未来が待ってますとも。
今回は以上です。ではまた。
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