どうもこんにちは、専業FXトレーダーの森川コウタです。
このブログでは、過酷な会社員時代にFXを始め
ボロボロの負けトレーダーだった私が
マルチタイムフレーム分析の習得をきっかけに
専業トレーダーにまでなった経験を活かして、
思うように成果を残せない方に向けて
FXに関する様々な情報を発信しています。
今回は「サポート・レジスタンス」についてお話しします。
FXを学ぶとしょっちゅう耳にするようになる
「サポート」と「レジスタンス」という言葉。
日本語で言うと、サポートは「支持」、
レジスタンスは「抵抗」という意味になります。
慣れてくると何気なく使いがちな言葉ではありますが、
実はあらゆる値動きをサポートとレジスタンスで説明できるほど
相場の根幹に関わっている要素です。
本記事をぜひ最後まで読んで
サポートとレジスタンスへの理解を深め、
勝ちトレーダーになるための糧としてください!
サポート・レジスタンスってなに?
まずは基礎知識として
サポートとレジスタンスという言葉の意味するところを解説します。
サポートは「支持」という意味の通り、
”下から支える”というニュアンスで使われます。
つまり、上から下降してきたチャートが下げ止まること、
あるいは下げ止まるポイントを指して「サポート」と呼びます。
レジスタンスは単純にサポートの上下逆で、
下から上昇してきたチャートが上げ止まること、
あるいは上げ止まるポイントを指して「レジスタンス」と呼びます。
相場は常に買い勢力と売り勢力が攻防しながら
いずれか注文が多い方に進行していきます。
サポートとレジスタンスとは
「反対勢力の出現」によって引き起こされる現象です。
FXトレードを行う上で
”サポートライン”や”レジスタンスライン”といった水平線を引くことがありますが、
これらは「反対勢力の出現」を”予想”するラインだと言えます。
下落中の相場で、「この辺りから買い注文が入るかもしれない」と
予想するトレーダーが多ければ多いほど
価格がサポートラインに近づいてきたときに
既に売り注文を持っているトレーダーの利益確定の買い注文が入ります。
また、ポジションを持っていないトレーダーによる
新規の買い注文も入ってくることでしょう。
このような買い注文の発生によって
下落中の相場が一時的に停滞する現象が「サポート」の正体です。
「レジスタンス」も上下が逆になるだけでまったく同じ現象です。
サポート・レジスタンスの後の”反転”と”継続”
サポートとレジスタンスという現象が理解できたところで
「その後」のことを考えてみます。
サポート・レジスタンスとは、
上昇中、または下落中の”波”が反対勢力の出現によって停滞することでしたが、
その後の値動きは大きく2つに分けることができます。
まず一つは波の”反転”です。
サポートであれば、下落中の波が買い勢力の出現によってサポートされ、
やがて買い勢力が売り勢力を上回ることで下落していた波が上昇に転じていきます。
レジスタンスであれば、上昇中の波が売り勢力の出現によってレジスタンスされ、
やがて売り勢力が買い勢力を上回ることで上昇していた波が下降に転じていきます。
より多くのトレーダーに意識される、
強いサポートライン・レジスタンスラインでは波の反転が見られます。
もう一つは波の”継続”です。
下落中の波が買い勢力の出現によってサポートされたものの、
買い勢力が売り勢力を上回ることなく、あらためて下降が継続するケースです。
サポートであれば、サポートによる”反転”を期待していた買いトレーダーたちが
「反転しない」という判断をすることで買い注文の”損切り”や”撤退”、
つまり決済の売り注文が発生し下落が継続していきます。
レジスタンスであれば、レジスタンスによる”反転”を期待していた売りトレーダーたちが
「反転しない」という判断をすることで売り注文の”損切り”や”撤退”、
つまり決済の買い注文が発生し上昇が継続していきます。
より多くのトレーダーが「ここでは止まらない」と判断するような
弱いサポートライン・レジスタンスラインでは波の継続が見られます。
このように、チャートとはサポート・レジスタンスされて、
それらが”反転”か”継続”といういずれかの結論を出しながら
上昇や下降を繰り返して形成されていきます。
反転するにしても継続するにしても、
新規注文+決済注文という”注文の集中”が起こりやすいため、
こういったポイントでのエントリーは
値が伸びやすく、積極的に狙っていきたいところです。
時間足ごとのサポート・レジスタンスとその強弱
サポート・レジスタンスされた”波”は、
反転か継続かのいずれかになることがわかりました。
反転する時と継続する時の違いはなんでしょうか?
どちらになるのか事前に判断できれば便利ですよね。
正確にどうなるのかを知る術はありませんが、
チャートからヒントを得ることで、「どうなりやすいか」という
判断をすることならできます。
それには複数の時間足の波を見ることです。
FXチャートには”時間足”という概念があり、
どの時間足にもそれぞれのサイズの波が描かれています。
例えば、日足チャートを開けば日足サイズの波が観察できます。
そして、日足サイズの波の中には、日足サイズのサポート・レジスタンスがあります。
1時間足チャートなら、1時間足サイズの波に
1時間足サイズのサポート・レジスタンスがあるわけです。
こんな風に、複数のサイズの違った波が、
そして複数のサイズの違ったサポート・レジスタンスが重なり合っているのが
チャートの最大の特徴だと言えます。
次の図を見てください。
オレンジの波、赤の波、緑の波の3つのサイズの違う波と、
それぞれのサイズのサポート・レジスタンスをいくつか示しています。
どの波も、サポート・レジスタンス⇒反転か継続、という値動きを繰り返していますが、
波同士の関連性に目を向けると”相場の大原則”とも言える事柄が見えてきます。
それは、「相場の波は、より大きな波の影響で反転させられる」というものです。
例えば赤の上昇波は、より大きな波であるオレンジの波の
サポート・レジスタンスによって反転します。
オレンジの波のサポートによって上昇が始まれば、
より小さな波である赤の波や緑の波のレジスタンスでは
これを反転させることができません。
「より大きな波のサポート・レジスタンスの方が強い」というわけですね。
この原則を踏まえた上で、各時間足の波を観察し、
適切なサポート・レジスタンスを把握することができれば、
- どの波のどのあたりで値が止まるのか?
- 反転しそうなのか継続しそうなのか?
これらを予想できるようになります。
もちろん完璧な予想は難しいですが、
何パターンかの値動きの軌道の候補を事前に想定できるだけでも
トレードの成績は劇的に変わります。
まとめ
- サポート・レジスタンスとは
- サポート・レジスタンスの後の値動き
- サポート・レジスタンスの時間足による強弱
サポート・レジスタンスについて理解は深まったでしょうか。
まずはトレードしたいサイズの波を選び、
どこでサポート・レジスタンスされるかの検討をつけ、
サポート・レジスタンスされたことを確認出来たら、
反転するのか継続するのかを見極めてエントリーする。
結局のところ、トレードはこれの繰り返しなのです。
時間足毎のサポート・レジスタンスの位置の適切な把握や
「意識されそうなライン」を見つけ出す観察力、
いざエントリーする時のタイミングの計り方、など
必要な知識や経験や技術は他にもたくさんありますが、
今回のサポート・レジスタンスのお話しは
”あなたがトレードでやるべきことの全体像”として
しっかりと理解しておくことをおすすめします。
サポート・レジスタンスされそうなポイント、
サポート・レジスタンスされた後の値動き、
サポート・レジスタンスの強弱、
これらに当然のように意識が向くようになれば、
あなたが勝ちトレーダーになる明るい未来はもう目の前です。
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