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トレードのルール作りをしているうちは勝てないよって話

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トレードのルール作りをしているうちは勝てないよって話

こんにちは!

FX専業トレーダーのコウタです。

 

今回は「トレードルール」というものについて

勘違いされている方がけっこう多いので

私なりの考えをお話ししたいと思います。

 

あなたには「トレードルール」ってありますか?

あるよーって人もいれば

 

明確に決まっていない

決め方がわからない

 

どういうものかわからないって人もいるのではないでしょうか?

 

トレード経験の浅い人などからよくこんな質問をされます。

 

「まずはルールを決めればいいんですか?」

「どんなルールにすれば勝てますか?」

「コウタさんのトレードルールは?」

この手の質問がくると、

返答に少し困ってしまうんです。

 

そもそも「トレードルール」という言葉自体が

解釈に幅のある、すごくあいまいな言葉ではありますよね。

 

例えば、

 

『右肩上がりの100期間の移動平均線に上からタッチし

1時間足の陽線が確定したらロングエントリーする

あるいは

右肩下がりの100期間の移動平均線に下からタッチし

1時間足の陰線が確定したらショートエントリーする』

 

あるトレーダーにこんなトレードルールがあったとします。

(適当に考えたものなので有効性は無視してください!)

 

ある条件のもとで発動させる固定されたエントリールール、

と言うんでしょうか。

 

こういう直接的なトレードの決め事は「手法」と言ったりしますよね。

 

一方で、「トレードルール」となると

「手法」よりも幅広い解釈ができそうです。

 

例えば、

上位足が上昇トレンドの時はショートしない

東京時間はトレードしない

経済指標前はトレードしない

負けた後はトレードしない

スマホではトレードしない

リスクリワード比が1:2以上になるようにする、

◯%損失が出たらその日のトレードは終わり、

一回の損切りは資金の◯%以内にする、

などなど。

 

こういう細かいトレードのルールは

人それぞれ、トレードスタイルや生活リズム、

性格や金銭感覚などによって様々でしょう。

 

おそらく質問者さんの意図としては

そういう言葉としてのニュアンスをごっちゃにしたうえで

 

具体的な「手法」の部分を知りたい、

自分の「手法」を手に入れたい、

おすすめの「ルール」が知りたい、

勝ってる人の「ルール」を真似したい

 

ということだと思うんです。

 

で、それを聞かれて何が困るのかというと…

私には「トレードルール」はあっても「固定された手法」はない

 

ということなんです。

 

今回お伝えしたい、

初心者さんによくある勘違いがまさにこれなんですけど

 

「固定されたエントリールール」が必要だと思っていませんか?

「固定されたエントリールール」を探そうとしていませんか?

 

始めに例に挙げましたが、

『右肩上がりの100期間の移動平均線に上からタッチし

1時間足の陽線が確定したらショートエントリーする

 

あるいは

 

右肩下がりの100期間の移動平均線に下からタッチし

1時間足の陰線が確定したらショートエントリーする』

こういうやつ。

 

他にも

 

ダウ理論がこうだからこう、とか

トレンドラインがどうのこうの、とか

 

ボリンジャーバンドがこうなってる時はこう、とか

フィボナッチ◯%でこうする、とか

 

要するに、

『〇〇が●●の時に、△△が▲▲になったらエントリー』

みたいなルールのことなんですけど、

 

そういう明確に固定したルールが私にはないんです。

かつてのわたしもそうでしたが、

初心者トレーダーの多くは

 

FXは、そういうルールを見つけなければいけないもの

過去チャートを見て、そういうルール設定を探すのが検証作業

ルールを設定して、あとは機械的にトレードすればいい

 

そんな風に考えがちです。

 

これを機に、明らかにしておきますが

これは違います。

 

『〇〇が●●の時に、△△が▲▲になったらエントリー』

こういう風に「ルール」を完全に固定するのであれば

極端な話、EAを使った自動売買でいいんです。

 

自動売買ではないのであれば

自身の「裁量」でトレードする、ということになりますが、

 

「裁量」とはつまり

自分自身の読み、感覚、論理、根拠をもって

状況に応じて判断を変える、

臨機応変に立ち回る、ということ。

 

要するに「ルールの固定」と「裁量」とは正反対のものであり、

「ルールの固定」は「裁量」を捨てることに他なりません。

確かに、FXの教則本や、上級者のアドバイスを見ると

 

ルールを守ろう

 

という言葉がよく書かれています。

 

これが間違っている、というわけではないんです。

 

トレードの経験を積めば積むほど、

 

こういう時はこうした方がいい、

こういう時はこうなる可能性がある、

こういう時は手を出さない方がいい、

 

そういった自分なりの経験則のようなものが出来上がってきて、

独自の「トレードルール」が構築されていくものですが

自分が「こうした方がいい」と感じることは

ルール化し、厳格に遵守するべきです。

 

ルールの良し悪しに関わらず、

自分自身にルールを課し、それを遵守する、

という精神性は勝敗に大きく影響します。

 

車の運転に例えるとこんな感じ。

「交通ルール」は徹底して遵守するべき。

でも、どの道を、いつ、どんなスピードで走るか

それをあらかじめ決めてしまうのはおかしい、と。

 

横断歩道に歩行者がいれば一時停止する、

人通りが多ければ徐行する、

いつも通る道が工事中なら迂回するし、

常に危険予測を怠らない、

 

遵守する「交通ルール」が前提にありますが

車の運転自体はあなたの「裁量」なわけです。

 

あらゆる状況を想定した”ルール設定”を行い、

運転中の一切の裁量を除いて目的地にたどり着けますか?

 

そんなこと絶対にできませんし、

そんなことをするメリットがありませんよね。

 

トレードもこれと同じ。

 

あらためて言いますが「裁量トレード」とは

状況に応じて判断を変える、

臨機応変に立ち回る、ことです。

 

前提とする「トレードルール」があるうえで、

現在の状況の的確な判断、

臨機応変に立ち回るためチャートの解釈、

それらを行うための一貫した考え方。

 

それこそがトレードに勝つために必要なのであって

あなたが勝つために突き詰めていく必要があるのはその部分です。

 

「裁量」を放棄するための「ルール作り」をしているうちは、

一歩も前進することはできないのです。

 

冒頭の初心者トレーダーからの質問。

 

「まずはルールを決めればいいんですか?」

「どんなルールにすれば勝てますか?」

「コウタさんのトレードルールは?」

これにきっちり、誠意をもって回答するためには

今回のような説明が必要なんですよね…。

 

だから困ってしまう、というわけです笑

トレードは「ルール」ではなく

「スキル」で勝つもの。

 

勘違いしてたかもーって人が

正しい道をいくきっかけになればうれしいですね。

 

今回は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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この記事を書いた人

500万円の損失を抱える負け組トレーダーから試行錯誤を繰り返し王道のトレード手法を確立。勝てるトレーダーへと転身することに成功し、現在は専業FXトレーダーとして安定的な収入と、自由な時間を満喫中です。

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