「トレードの生徒さんには、まずは月利5%くらいを目標にしてもらってる。年利だと60%くらい」
──そう話したとき、返ってきたのは
「え? 年利60%? そんなの常識的にあり得ないでしょ」
という、鼻で笑うような言葉だった。
確かに、そういうアンチFXの意見はよく聞くね!
金融、投資の世界では、年利5%でも“優秀”とされる。
安定して年利10%もあれば、それはもう誰もが手を出す鉄板商品だ。
確かに、株式の長期投資や投資信託ではその通りだ。
でも、それと同じモノサシでFXを語っていいのか?
私はそこに大きな疑問を感じる。
この世界を本当に理解していない人たちが、“常識”という鎖で可能性を縛っている。
だからこそ、今ここで言葉にしておきたい。
FXトレードは、年利60%を十分に狙える。
だがそれは、“金融商品”としてではなく、“事業”として見たときに初めて意味を持つ。
目次
FXトレードは金融商品ではない。“労働型の事業”である!

FXは、放っておけば勝手に資産が増えるような魔法の箱ではない。
完全自動の投資信託でもなければ、国債のような元本保証もない。
これは“裁量”で収益を生み出す、明確な
労働型のビジネスだ。
その仕入れ値(=エントリーポイント)と売値(=決済ポイント)を見極め、
損失を小さくし、利益を積み上げていく ── 極めて商売的な活動だ。
つまり、FXとは
「通貨を仕入れて売る」
という構造のれっきとした事業なのである。
それを年利換算して「60%は非常識だ」と言うのは、
飲食店やアパレル店に対して、投資信託のモノサシを当てているのと同じことだ。
実際のビジネスを見よ。年利60%は決して異常ではない
ここで一度、他の“普通の”ビジネスを見てみよう。
業種 |
粗利率(目安) |
飲食業(個人経営) |
約50~60% |
小売(アパレル・雑貨) |
約60~80% |
EC物販(ネットショップ) |
約30〜50% |
コンサル・セミナー業 |
約70〜90% |
転売・せどり |
年利50〜150% |
これらのビジネスは、「適切な知識と戦略、仕組み化」があれば、
年間粗利60%など決して異常ではない。
FXが“お金”を仕入れて、“期待値のあるタイミング”で売り抜ける仕事だとしたら、
それは立派な商売であり、年利60%は十分現実的であることは明らかだ。
FXは、マーケットという“お客の心理”を読む仕事だ!

FXで勝つというのは、未来を予想することじゃない。
そのときその場で、買いと売りがどうぶつかり、
どちらかが優勢になる瞬間を見極める仕事だ。
それは、例えば、お店の経営者が客の動きを観察し、
「このタイミングでセールを打てばお客が動く」と判断するのと同じ。
相場の向こう側には、常に人がいる。
大量の資金を動かすファンドも、大口トレーダーも、最終的には人間の意思で成り立っている。
その“人の群れ”の心理を読む。
その“勢い”を見極め、少し先を行く。
それができたとき、
トレードは“無機質なクリック”から“意義のある商活動”になる。
つまり、FX相場とは「無人の数字の世界」ではない。
れっきとした「人間の心のぶつかり合い」が起こる商売の現場だ。
そう考えれば、「実業に近い」と言われるのも納得できるはずだ。
もちろん簡単ではない。“裁量トレード”という厳しい道
とはいえ──
簡単に年利60%が得られると思ったら、それは違う。
キミもわかるはずだ。
「飲食店を始めれば誰でも稼げる」とは誰も言わない。
店の立地、味、仕入れ、人材、広告、経営管理……
数え切れない“地味な積み上げ”があって、ようやく黒字になる。
FXもまったく同じだ。
これらすべてが揃って、初めてビジネスとして成立する。
誰でもできるものではない。
だが、
稼げる可能性があることは確かだ。
そこに立ち向かうかどうかは、キミ自身の意思にかかっている。
それでも、年利60%は“現実に狙える数字”だ!

さあ、ここでもう一度、数字に立ち返って
年利60%を具体的に考えてみよう。
資金やロットを仮に設定してみる。
資金は200万円
ロットは10万通貨
これは訓練期間を終え、
現実的な収益を目指す段階に入った者に推奨している資金構成だ。
だとすると、
月に100pips獲得すれば、収益は10万円。
月利はちょうど5%だ。
元手より増えた分は出金するとして、
これを1年間続ければ、収益は120万円。
年利では60%となる。
月に平均100pipsは難しく聞こえるかもしれないが
1トレード20~40pipsを月に数回とるだけ、と考えることもできる。
エントリーは厳選し、絶対に無駄打ちはしない。
環境認識やトレードプランにもとづいて、
「ここ!」というポイントでしっかり利を伸ばす。
自分の中に芯のあるトレード理論をもてば、
月平均100pipsは十分にクリアできるラインだ。
以下の記事では月間200pipsでも狙えるトレードを紹介している。
あわせて参考にしてみてほしい。
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無理矢理に、毎日ポジションを取る必要はない。
狙いを絞り、勝ちやすく負けにくい局面でだけ勝負し、着実に積み上げていく。
これが、私が信じている“現実的なFXの姿”だ。
この視点で見れば、
年利60%という数字は、まったく非常識ではない。
そればかりか、100%、200%という年間収益さえ十分可能なのである。
まとめ|“常識”という壁を超える覚悟はあるか?
キミがもし、「年利60%なんて信じられない」と感じるなら、それは当然だ。
私自身も、そう考えたことがある。
だが、市場に向き合い、数字と検証を積み重ね、
自分の中に理論を整えていくなかで、こう確信した。
FXとは、構造の理解と、相場に向き合う日々の積み重ねが
確実に結果に変わる“真のビジネス”である。
ただしそれは、誰にでも勝手に開かれる世界じゃない。
思考も、リスクも、責任も、感情も、すべて自分で背負う。
だからこそ、そこにしか得られない“自由”と“可能性”がある。
“非常識”の壁を超えるのは、誰かの承認じゃない。
キミ自身の覚悟と実力だ。
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