やあ！プロFXトレーダーのコウタだ。
このブログでは、私自身がボロボロの負けトレーダーから専業トレーダーに這い上がった経験を活かし、
FXトレードに関する本質的で実践的な情報を発信している。
今回は「値動きの大原則」について話そう。
それはズバリ、
価格は水平ラインから水平ラインへ動く
というものだ。
この極めてシンプルかつ強力な値動きの原則を通じて、
誰でも即実践可能なトレード方法をお伝えしよう。
初心者なのでシンプルに勝てる方法が知りたい！
なかなか勝てないから初心に帰りたい！
という者にこそ読んでほしい内容だ。
この記事を読むことで
値動きの仕組みへの理解が深まり
トレードをシンプルにとらえられるようになり
勝ちやすく負けにくい、安定したトレードができるようになるはずだ。
では、早速本題に入っていこう！
1. 価格の動きはシンプル！ 難しい理論はいらない！
FXを学び始めると、多くの人が「難しい理論を理解しなければ勝てない」と思い込む。
ダウ理論、エリオット波動、ボリンジャーバンド、フィボナッチ…。
しかし、そんなものをマスターしなくても、トレードはもっとシンプルにできる。
その本質とは何か？
「価格は水平ラインから水平ラインへと動く」 これだけだ！
価格が水平ラインにぶつかったとき、未来は2種類しかない。
「跳ね返る」か「抜けるか」だ。
そして、
跳ね返れば次のラインまで上がる（下がる）
抜ければ次のラインまで下がる（上がる）
次のラインでも同じことが起こり、
相場は永遠にこれを繰り返している。
実にシンプルだろう？
そんなまさか、と思うか？
だが事実だ。
もちろん厳密に考えれば、誤差やイレギュラーはある。
水平ラインを引いても、行きすぎる、届かない、
あるいは反応しない、ということもあるだろう。
しかし、だからといって
「価格は水平ラインから水平ラインへと動く」
と結論付けてしまうこと自体になんの問題もない。
ここからは、なぜそうなるのか？を考えてみよう。
2. なぜ水平ラインが重要なのか？ 相場の本質を見抜け！
チャートを見ていると、価格は必ずどこかで止まるし・跳ね返る 。
これは、市場参加者が「その価格を意識している」から だ。
「価格が意識される」とはどういう意味か？
例えば。
上昇トレンド中、価格が上昇し、いったん下がってきたとしよう。
多くのトレーダーにとって「押し目買い」はセオリーであり
買いエントリーを考えるのが自然だ。
では、キミなら「どこから」買いエントリーをする？
この問いに明確な正解はないが、
買いエントリーを入れるトレーダーは、それぞれに
「ここまで来たら買おう」「この辺りから買いたい」と意識する価格や価格帯があるはずだ。
もちろん市場参加者全員の思惑が一致するわけもないが
それでも同じ価格に多くの意識が（注文が）集中するからこそ
実際に押し目買いという値動きが「実現」するのだ。
さらに、ある価格を意識するのは新規注文のときだけではない。
決済注文のときも同様だ。
買いポジションをもったトレーダーは、いずれ必ず「決済の売り注文」を入れることになる。
買いエントリーをし、思惑通りに価格が伸び、
彼らは「どこで」決済するだろうか？
前回の高値安値か、キリ番か、それとも他の意味のある価格か。
いずれにしても、どこかで決済するためには、ある特定の価格を意識することになる。
これが、「意識される価格」の意味であり
そして、これを視覚的に視えるようにしておくのが
水平ラインを引くという作業だ。
３. 誰でもできる！ 水平ラインの簡単な引き方！
「意識される価格ってどこよ？」と思うかもしれないが、
とりあえず次の３種類のラインを引いてみてほしい。
- ラウンドナンバー（キリ番）
- → 100円、150円などキリのいい価格は意識されやすい。
- 上位足ローソクの高値・安値
- →前日足、先週足、先月足、などの高値安値は意識されやすい。
- ジグザクの高値・安値
- →チャートは常に「波」を描き、「波」を意識して注文が入る。
これらのラインは「意識される価格」として鉄板だ。
このラインを引いておくだけで、チャートがグッと整理され、
価格が「どこからどこに向かう可能性があるか」が明確に見えてくる。
実際に水平ラインを引いてみよう。
まずは下のドル円チャートを例に挙げてみる。
「キリ番」にはすでにラインを引いてある状態だ。
このチャートに水平ラインを追加してみる。
まずは前日足、先週足の高値安値にラインを引く。
次は「波」のジグザグの高値安値にもラインを引いてみよう。
波の形はどの時間足を見るかによって様々だが、
とりあえず「1時間の波（黒）」と「4時間の波（オレンジ）」を描き
ジグザグの頂点にラインを引く。
どうだ？
そんなに難しい作業ではないはずだ。
とりあえず他のラインやインジケータはいらない。
むしろ余計なものは無い方がいい。
さあ、ラインを引くことで準備は整った。
ここからは、具体的にどのような値動きを狙い
どのように立ち回るべきかを教えよう。
４. 水平ラインを使ったシンプルなトレード戦略！
まずキミが狙うべき値動きは次の 2つだけだ。
- 価格がラインで跳ね返り、次のラインに到達するまでの値動き
- 価格がラインを突破し、次のラインに到達するまでの値動き
これ以外の値動きは狙わなくていい。
むしろ狙ってはいけない。
なぜなら、なんのラインもない場所は
世界のトレーダーたちにとくに意識されないということであり
トレードにふさわしい推進力を生むほどの注文が集まらないからだ。
ということは、とにもかくにも
「ライン」に価格が到達するまではなにもすることはない、
と言い換えることもできる。
それまでは、お茶でも飲みながら読書でもしたり
本業があるならそちらに集中していてもいい。
ライン到達にアラートをセットして
思い思いの時間を過ごしてほしい。
さて、では狙うべき値動きを、さきほどのチャートに図示してみよう。
狙うべき値動きの軌道を矢印で表している。
下降してきた波が、140円で反発し、前日安値まで戻った局面。
前日安値というラインを基準に
「上抜ければ次のライン（141円）まで」
「跳ね返れば140円まで」
ラインからラインまで、とはこのような値動きのことだ。
ラインさえ引いておけば、ほとんど機械的に考えることができるだろう。
ただ一点、
プランとはあくまで未来の値動きの「想定」のことであり
「予想」や「決定事項」ではない、ということをお伝えしておく。
ラインに到達した瞬間に、プラン通りにポジションを持つのではなく
ラインでの値動きを観察し、
「プランが実現する予兆」を見極める必要がある。
次はその見極め方を解説しよう。
５. 売り買いの攻防～決着を待て！
価格がラインに到達し、
どうなればエントリーできるのか？
それはズバリ、「売り買いの攻防が起こり、それに決着がついたとき」だ。
価格が「意識されるライン」に到達することで
新たな注文が入り始め、売り買いの衝突による「攻防」が発生する。
攻防とはつまり、持ち合い、レンジといった、方向感の定まらない値動きだ。
ダブルトップやダブルボトム、
三尊や逆三尊なんかも、売り買いの攻防の軌跡にすぎない。
要は、売りと買いがぶつかりあい
どちらにいくか迷っている状態、というわけだ。
このラインで反発するのか？
それとも抜けていくのか？
そんなことは終わってみないとわからないし
誰もが半信半疑の状態でポジションを持っている。
しかし、上か下、攻防に決着がつき、どちらかに抜け出すことで
値動きに方向感が生まれる。
迷ってポジションを持てていなかった者が注文を入れ始め、
溜まっていた反対ポジションが堰を切ったように解消されるからだ。
攻防に決着がつく、
この瞬間こそが必殺のエントリーポイントというわけだ。
逆に言うと、ライン際の値動きでも攻防がなければエントリーするに値しない。
以下のすべてがワンセットだ。
- 意識されそうなところにラインを引く
- 価格がラインに到達する
- ラインが意識されて売り買いの攻防が起こる
- 攻防に決着がつく ← エントリー
引いたラインで反応せず行きすぎることもあれば
ラインに届かないことも、ラインを跨いだよくわからない値動きになることもあるだろう。
そんなときは「エントリーしない」
これが正解だ。
６. まとめ：複雑なものを単純に。
さて、キミがやるべきことをまとめておく。
まずは意識される価格に水平ラインを引くことだ。
- ジグザクの高値・安値
- 上位足ローソクの高値・安値
- ラウンドナンバー（キリ番）
そのうえで、キミが狙うべき値動きはたった２種類。
- 価格がラインで跳ね返り、次のラインに到達するまでの値動き
- 価格がラインを突破し、次のラインに到達するまでの値動き
「ラインからラインまで」の値動きをイメージできたら、
とにもかくにもラインに到達するのを待つ。
価格がラインに到達しても慌ててはいけない。
次にすることは、「売り買いの攻防」を待つことだ。
跳ね返るのか？抜けるのか？
これを判断するのは攻防の継続、そして決着がつくのを待ってからだ。
弓を引くからこそ力が溜まるように、
売り買いの攻防を経て、反対勢力のポジションが溜まるのを待つ。
だからこそ短時間で伸びやすく、勝ちやすいトレードが実現する。
エントリーしたあとは「次のライン」に価格が届くまで放置しておけばいい。
持ち合いの中に価格が戻れば損切りしておけばいいだろう。
どうだ？
そこまで複雑には感じないはずだ。
値動きは複雑なものではない。
価格は水平ラインから水平ラインへ動く。これが相場の基本原則なのだ！
・チャートがどこで止まりやすいかを理解する
・無駄なインジケーターを減らし、ラインを意識する
・ラインでの価格の反応を確認してエントリーする
これだけで、勝ちやすいトレードができるようになる。
難しく考えすぎてはいけない。
シンプルな原則こそ最前線で使い、相場を攻略していこう！
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