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FXの環境認識って結局なにが正しいの?本質とやり方を教えます

【FXトレードの超基本】勝率を底上げする正しい環境認識とは

どうも、FX専業トレーダーのコウタです。

 

『FXトレードは「環境認識」が大事』

 

大体のトレーダーが口をそろえて言うことです。

私自身も同じ考えで、実際のところ環境認識は超大事です。

 

でも「環境認識ってなに?なんのためにやるの?どうやってやるの?」

 

という少し突っ込んだ話になると各トレーダーの言い分はまちまちで、

統一感のない答えが返ってくるのが実情です。

 

「整備された定石」がなく、各トレーダーが独自の進化を遂げていくFXトレードの世界では

しばしばこういうことがあります。

本を見てもネットを見ても、みんな言うことがバラバラ。

 

何が正しいかわからず戸惑ってしまうビギナーや

よくわからないままなんとなく走り続けている中級者も多いです。

 

そこで今回は「こう考えておけば間違いなし!」という

環境認識の考え方、やり方をまとめてみました。

 

環境認識の重要性やトレードの勝敗への影響力は

トレードプロセス全体の半分以上を占める

と言っても過言ではありません。

 

環境認識がよくわからない…

環境認識に自信がない…

環境認識力を強化したい…

 

という人はぜひ最後まで記事を読んで

トレードの勝率アップに役立ててくださいね!

 

目次

環境認識ってなに?

【FXトレードの超基本】勝率を底上げする正しい環境認識とは

 

まずは「環境認識」って結局なに? というお話。

 

FXトレードとは「値動き」を予測するものですよね。

そのため、「環境認識」を学ぶ前には

”値動きの仕組み”を理解しておくことが必要です。

 

ただ、それを説明しだすといつまでたっても環境認識の話ができないので

詳しく知っておきたい方は、こちらの記事をどうぞ。

【もしかしてこれが聖杯?】プロトレーダーが値動きのメカニズムを解説します

 

そもそも”値動き”とは

「買い派」と「売り派」のトレーダー心理が衝突した結果生まれるものです。

 

買ったトレーダーが多ければ上昇し、

売ったトレーダーが多ければ下落する。

 

上昇しても

売りたいトレーダーが多くなれば下落し、

 

下落しても

買いたいトレーダーが多くなれば上昇する

 

チャートとは売り買いの戦いの軌跡なんですよね。

チャート 売り買いの戦い

とにかく、チャートのジグザグした”波”は

買い注文と売り注文が攻防と決着を繰り返すことで形成されています。

 

で、相場にはもう一つ重要な事実があります。

それは「複数の波」の存在です。

 

チャートとは大小様々な大きさの複数の波が重なり合ってできています。

”時間足”を切り替えれば、まったく違うチャートが広がっていますよね。

 

ある波で見たときの”現在値”から「買いたい」と判断できたとしても、

別の波から見ると「売りたい」ところだったりするわけです。

 

どんな波も、より大きな波に飲み込まれ形を変えていきます。

 

トレンドが反転したり、

レンジになったりするのは

さらに大きな波(上位足の波)から反対方向の影響を受けるからです。

 

そのため、「自分が狙いたい波の値動き」が

上位足の波から、どこで、どんな影響を受けるのか

それを想定してトレードをする必要があるのです。

 

これこそが「環境認識」の意味です。

 

では、どのようにすればそれができるでしょうか。

 

環境認識のやり方はトレーダーによって異なることも多いです。

水平ラインを引いたり、

斜めのラインを引いたり、

ツールやインジケータを使ったり。

 

いろんな考え方があるわけですが

ここでは、もっともシンプルで基本的な考え方を紹介しておきます。

 

”波”のサポートとレジスタンスを見る

【FXトレードの超基本】勝率を底上げする正しい環境認識とは

 

それが、

”波”のサポートとレジスタンスを見る

ということ。

 

やはり、値動きの未来を予測するのがFXですから

環境認識をするための情報源は「値動き」つまり「波」であるべきです。

 

ローソク足の連なりによって形成される

「波」こそが究極の一次情報だと言えます。

 

「波」を見る。

 

シンプル、基本的、とはいえ

「これさえできれば十分通用する」というものです。

 

むしろ、これを理解せずに他の”それらしいもの”を取り入れ出すと

迷走が始まる原因にもなりかねません。

 

まず、以下の図を見てください。

上昇トレンド

いわゆる上昇トレンド。

絶賛上昇中の波です。

 

さて、現在値が最高値にありますが、

あなたはここで買いますか?買いませんか?

 

…まあ、この図だけでは判断のしようがないかもしれませんが、

教科書的な回答をするなら

 

「ここでは買わない」

「下がってきてから買うべき」

 

そういう回答になりそうです。

 

実際に「買うなら少しでも安く買いたい」というのは世界共通の心理なので

”上昇中の先っぽ”で買うよりも、

”少し下がってきてから”の方が買われやすいです。

 

だから波はジグザグに動くわけですね。

 

じゃあ、「どこまで」下がってきたら買われやすいと言えるでしょうか?

それは以下の図の通りです。

 

上昇波 どこで買われるか

 

波の「節」になっている部分の上側と下側。

このライン付近まで下がると買われやすくなります。

 

現在値よりも下にある

「買われやすい価格に引いたライン」のことを

サポートラインまたはサポート、と言います。

 

シンプルですが波の節を目印にトレードをするのは基本中の基本であり、

そう考えるトレーダーは多いです。

 

波はジグザグに動くので

”高値”と”安値”が作られていきます。

 

トレーダーたちは形成されていく波を見ていろんな判断をするわけですが

この”高値””安値”がトレードするための大きな目印になります。

 

「ここまできたら買おう」

「ここまできたら売ろう」

「ここまできたら利益確定しよう」

「ここを超えたら損切りしよう」

 

という具合です。

 

下降トレンドでもおなじ。

下降波 どこで売られるか

波の節、過去の高値や安値は目印となり

売られやすくなるポイントです。

 

現在値よりも上にある

「売られやすい価格に引いたライン」のことを

レジスタンスラインまたはレジスタンス、と言います。

 

きれいなトレンドではなくても、レンジでも同じです。

色々な波

波のジグザグを見て

買われやすい価格、売られやすい価格

つまりサポートとレジスタンスを把握する。

 

これが「波」を考える時の基本的な考え方です。

 

で、チャートには大小の複数の波がある、ということでしたよね?

 

日足には日足の波があり、

4時間足には4時間足の波があり

1時間足には1時間足の波がある。

 

そして、どの波にもそれぞれのサポート・レジスタンスがあります。

 

各波のサポート・レジスタンスの位置を把握し

ラインを引くことによって、その位置関係・パワーバランスを

可視化していくのが具体的な環境認識の作業になります。

 

ではそれを踏まえて実際に環境認識をやってみましょう。

環境認識をやってみる

 

あらためて環境認識の目的を確認しておきましょう。

 

「自分が狙いたい波の値動き」が上位足の波から、

どこで、どんな影響を受けるのか

それをあらかじめ想定すること、でしたね。

 

「狙いたい波」というのは人それぞれです。

 

私の主なトレードスタイルは”デイトレード”ですが

1時間足や4時間足の波のジグザグを獲りにいくようなイメージです。

 

”スキャルピング”のような短期売買であれば

5分足や1分足の波がターゲットになります。

 

”スイングトレード”であれば

4時間足や日足の波の大きな値動きがターゲットになりますね。

 

ここでは”デイトレード”を想定して

1時間足の波をターゲットとして話を進めますが

 

「自分が狙いたい波の値動き」が上位足の波から、

どこで、どんな影響を受けるのかを想定する

 

という考え方はターゲットの波によらず同じです。

 

では、まずは日足チャートを見てみます。

パッと見て上昇トレンドであることは分かりますね。

 

ここに「波」を視認できるようにジグザグを書き込んでみますね。

日足チャート ジグザグ

本来は波を書き込む必要はありませんが、

波をしっかりと認識するためにも

始めは自分で書き込んでみるのもおすすめです。

 

リアルチャートの値動きは複雑で細かい部分があるので

どの高値・安値を結ぶのか悩むかもしれませんが

あまり神経質にならなくても大丈夫です。

 

とりあえず、見たまま、自分の思うままに引いてください。

 

「ZigZag」というチャートにジグザグを描画するインジケータがあるのですが

 

ジグザグの描画精度が微妙

自分の頭で考えることが大事

 

などの理由であまりおすすめしません。

 

さて、「日足の上昇波」が視認出来たので

サポートラインを引くことができます。

日足チャート サポートライン

こんな感じ。

上昇波の”節”の上と下にサポートラインを引きました。

 

ここが「下がってきたら買われやすいライン」です。

 

要するに、

「日足の波だけを見てトレードするトレーダーがいるとして

そのトレーダーはどこから買いたいのか(売りたいのか)」

 

ということをイメージしたいわけです。

 

では次は4時間足に移ります。

波を描いて、ラインを引いてみます。

4時間足 レジサポ

オレンジのジグザグを描き込みました。

直近の下落が”押し安値”を割り込み、

下降トレンドだと判断できそうです。

 

そのため、下降波の”節”の上と下にレジスタンスラインを引きました。

 

「4時間足の波だけを見てトレードするトレーダー」がいるとすれば

このラインから売ってくることが想定できます。

 

次は1時間足です。

1時間足の波は「ターゲット」であり「上位足の波」ではないですが

1時間足の波を単独で見たときの

サポート・レジスタンスを把握することも必要です。

1時間足チャート レジサポ

同じように水色で波を描き込み、下降波を認識。

下降波の”節”にレジスタンスラインを引きました。

 

考え方は常に同じ。

「1時間足の波だけを見てトレードするトレーダー」がいるとすれば

このラインから売ってくることが想定できます。

 

描き込んだ波がごちゃごちゃして見にくいので消去します。

1時間足チャート

はい、こうしてみると

どこで、どの波の、「買いたい・売りたい」が影響しそうなのかがよく分かります。

 

ターゲットとなる波は現在下降中の1時間足の波です。

 

仮にこのまま日足サポートまで下落すると

日足トレーダーの「買い注文」によって

何らかの影響を受けることが想定できます。

 

具体的には、

強い反発上昇が発生したり、

ダブルボトムを形成したり、

下降トレンドが終了し上昇波に転換したり

という感じです。

 

一方で現在値から上昇が始まったとします。

そうなれば、まず1時間足トレーダーは1時間足レジスタンスから「売り注文」を入れます。

 

もし仮に1時間足のレジスタンスを上抜けるような上昇があったとしても

次は4時間足レジスタンスからの「売り注文」の影響が想定できます。

 

各波のトレーダー心理をまとめるとこんな感じ。

 

日足トレーダー→サポートラインまで下がってきたら買いたい

4時間足トレーダー→レジスタンスラインまで上がってきたら売りたい

1時間足トレーダー→レジスタンスラインまで上がってきたら売りたい

 

これを把握しておくことが「環境認識」であり、

この「環境」を舞台にトレードを行うわけですね。

 

環境認識の次にするべきこと

【FXトレードの超基本】勝率を底上げする正しい環境認識とは

 

さて、「環境認識」がどういうものか分かってきましたか?

 

「自分が狙いたい波の値動き」が上位足の波から、

どこで、どんな影響を受けるのかを想定する

という目的達成のために

 

「各波のサポートとレジスタンスを把握する」

という作業をしたわけですが

 

逆に言うと、「環境認識」としての作業はここまで。

 

よく勘違いされる部分ですが、環境認識は

「買う、売る、という行動を決定するもの」ではありません。

 

環境認識は環境を把握するだけ。

その先にはその先のプロセスがあるのです。

 

なので、環境認識だけを頼りに、例えば

 

「サポートラインに到達したから買いエントリー」

「レジスタンスラインに到達したから売りエントリー」

 

という行動を取ることは

『思考プロセスが足りない』と言わざるを得ません。

 

サポートラインとは「買われやすいライン」ではあるものの

実際に上昇するかどうかは分からない

 

レジスタンスラインは「売られやすいライン」ではあるものの

実際に下落するかは分からない

 

あくまで”想定”であり、”予定”ではないのです。

 

先ほど環境認識をしたチャートのその後を見てみましょう。

 

1時間足のレジスタンスまで上昇し、そこから急落。

直近の日足サポートを突き抜け、

次の日足サポートまで売られていますね。

1時間足チャート その後

直近の日足サポート到達(赤◯)で買えば

大きく逆行してしまっていたことになります。

 

1時間足のレジスタンス到達(青◯)で売れば

結果論として大きな利益が得られたことになりますが、

 

さらに上のレジスタンスまで上昇する可能性もあったわけです。

 

もちろん、100%勝てるトレードなんてものはないので

何をどこまで考えたとしても

 

「逆行する」

「逆行したかもしれない」

 

という状況から逃れることはできません。

 

でも、その”精度”を上げることはできます。

 

環境認識はトレードにおいて最重要プロセスではあるものの

さすがに「環境認識だけ」では

精度の高いトレードはできない、ということですね。

 

ちなみに、環境認識ができたら次にすることは

「トレードプラン」を立てること、です。

 

環境認識で把握した各波のサポートとレジスタンスを根拠に、

 

「このサポートからこのレジスタンスまでの上昇を狙う」とか

「このレジスタンスからこのサポートまでの下落を狙う」とか

 

「このサポートが突破されたら次のサポートまでの下落を狙う」とか

「このレジスタンスが突破されたら次のレジスタンスまでの上昇を狙う」とか

 

狙うべき波の軌道をイメージする作業ですね。

 

トレードプランが立てれたら、

「下位足の波」も観察しながら

プランが実現するタイミングを計りエントリーします。

 

トレードプランの立て方や、

エントリータイミングの計り方は、また別の記事で解説したいと思います。

 

環境認識もエントリーも

トレード全体の一部分の作業に過ぎず、

 

環境認識というプロセスを経て、

それを次のプロセスにつなぐ。

そしてさらに次のプロセスにつなぐ。

 

そういうトレードの全体像を意識する必要があるのです。

 

トレード全体のプロセスについては

こちらの記事でも解説しています。

トレードに不可欠な勝率が安定する4つのプロセス【例外ないです】

 

まとめ

 

環境認識の目的

環境認識のやり方

環境認識の役割

 

について解説しました。

 

まとめると、環境認識の目的とは

 

「自分が狙いたい波の値動き」が上位足の波から、

どこで、どんな影響を受けるのかをあらかじめ想定すること

 

環境認識のやり方は

 

各波のサポートとレジスタンスを把握すること

 

そして、環境認識はトレードプロセス全体の一部分にすぎない、ということ。

 

もちろん、今回解説した内容以外の解釈もあると思います。

もっといろんなラインを引くことができるし

他にも考慮した方がいいことはあります。

 

今回の内容は、「最適な環境認識」ではなく

「環境認識の最低ライン」だと言えるでしょう。

 

しかし、

最低ラインがどこにあるのかすら分かっていない人や

最低ラインを身につけないまま応用知識を取り入れている人

自らの敗因の分析が見当外れな人

 

こういう人は後を絶ちません。

 

「最低ライン」とは「最適ライン」ではないものの

基礎・基本をしっかりと押さえた

「勝つための最低ライン」であり、

言い換えれば、勝つためにはこれで足りている、ということです。

 

最低ラインを押さえるだけで、あなたの環境認識力は格段に上がるはずです。

勝率が上がり、”変な負け方”をしなくなります。

 

基礎・基本・単純さ、を馬鹿にせず

”複雑さ”や”それっぽさ”に流されないように

今回の環境認識を愚直に繰り返してみてくださいね。

 

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この記事を書いた人

500万円の損失を抱える負け組トレーダーから試行錯誤を繰り返し王道のトレード手法を確立。勝てるトレーダーへと転身することに成功し、現在は専業FXトレーダーとして安定的な収入と、自由な時間を満喫中です。

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