月間２５０pips勝率１００％の人との出会い

 

こんにちは！

FX専業トレーダーのコウタです。

先日の呑みの席でのお話。

 

先輩トレーダーに声をかけてもらったわけなんですが

FXや投資をやっている、または興味がある人たちの集まりだったんですよ。

 

異常なまでにコミュ力の高い先輩で

すぐに呑み友達を作れてしまう人なので

いつも私に新しい繋がりを提供してくれるんです。

 

コミュ力が10代で成長を止めた私にとってはありがたい限り。笑

 

で、私の隣に座っていた不動産賃貸会社の社長Sさん（40代後半）が

3か月前にFXをやり始めた、とのことで

 

「けっこう簡単だね」

「まだ一回も負けてないよ」

「11月は２５０pips勝った」

 

みたいなことを言うんですよ！

シンプルにすごいなー、と思いまして。

 

私もFXを始めて2週間ぐらいは

「これ、いけるんじゃね？」

 

って感じでキラキラの未来を想像したもんですが

３か月も経つ頃には

 

「むっずー…」

 

と、現実の厳しさに意気消沈していました。

月間でプラスになんてほんとにできるのか？

 

と思ってましたし

２５０pipsなんてとんでもない。

 

まぁでも、たまにいるんですよ。

 

トレードがうまい、とかじゃなくて

シンプルに「勝負に強い」っていう人。

 

「お金」に対する耐性が異常に高かったり

「胆力」っていうんですかね？

 

常人では踏み込めないBETの仕方をする、というか…

やっぱりそういう人は経営者の人が多くて

この人もそうなんだろうなぁ、と思いました。

 

初対面のトレーダー同士であまり詳細を問い詰めるもんじゃないんですけど

Sさんが言いたそうにしていたこともあって

「どんなトレードしてるんですか？」

って聞いてみたんです。

 

そうしたらですね…

 

「３pipsの利益をひたすら積み上げている」、と。

…なるほど。

ピンときました。

 

ああ、そっち系の人でしたか、と。

 

利益は３pips固定

月間で２５０pips

一回も負けていない

このことから少なくともひとつ読み取れるのは

 

”損切りはしない”　です。

案の定、おっしゃってました。

 

「損切りしなくても戻ってくるじゃん」

「するだけ損だよ」

いや、それでもいいと思うんです。

 

だって実際に２５０pipsも勝ってるわけだし。

 

私の場合は、

「もし逆行して戻ってこなかったら」という

ケースを考えてしまうし

その懸念がある限り、収益が「安定」することはないので

 

トレードで食っていく

 

ことを前提に考えると、損切りをしない、なんてことはあり得ない。

でも、余剰資金で

勝っても負けてもどうにでもなるような状況なら

ぶっちゃけなんでもいいですよね。

 

たぶんお金持ちだし。

 

真剣に、勝ちたい、負けたくない

どうすればいいと思いますか！？

ってアドバイスを求められているわけでもないので

「へ～そうなんですね～」

で済ましてしまいました。笑

 

その後は楽しくおしゃべりをしてお開きとなったのですが、

 

Sさんのトレードの危険性、

その本質を共有しておこうと思い、今に至ります。

 

さて、

『３pipsプラスになったら利益確定損切りはしない』

要はそういうトレード手法です。

 

この手法で、

勝率１００％

１か月で８４連勝、プラス２５２pips獲得しているという事実。

なんだかすごいような気もしますよね。

 

優秀な手法なのでは？と思ってしまう気持ちもわかります。

 

Sさん自身、

「負けてない俺ってすごくない？」

という空気をかもしだしていましたから。

 

でも、全然すごくないです。

というかそりゃそうでしょうね、というお話。

 

FXって「決済」するまで勝敗は保留されます。

プラスを決済して

マイナスを決済しなければ勝率は１００％です。

 

損切りをしない、と決めている以上

当然に勝率は１００％なわけで

 

逆の言い方をすると

損切りをしないから高勝率を維持できるわけです。

 

プラス３pipsで８４連勝できるのは

テクニカル分析が優れているわけでもなく

感覚が研ぎ澄まされているわけでもなく

抜群の相場観を持っているわけでもなく

ましてや天才なんかでもなく

 

「損切りをしないから」

ただそれだけのことなんですよね。

 

損切りしなくて勝てるならそれでいいやん！

 

と言われそうですが

「損切りをしない」ことの危険性、

その理由は言うまでもありませんよね？

 

３か月、６か月、もしくはそれ以上の利益が

１トレードで吹っ飛ぶ日が必ずきます。

 

かといって、

Sさんのトレードに「－１０pipsで損切り」

というルールを加えれば

 

勝率１００％はもちろん

月間プラスにさえできないはずです。

 

「損切りをしないから」

 

負けるまでの間、勝ち続けている

そこに自分自身で気付かなければいけないのですが

 

残念ながら現状に満足している人にとって

私が何を伝えても「余計なお世話」にしかなりませんので…

「損切りを一切しない」という

Sさんの例は少々極端ではありますが

同じような理屈で、

 

現状に満足している人

現状に希望を見出している人はたくさんいます。

 

リスクリワード比が悪い

損切りを遠ざける

ナンピンでしのぐ

そういう行動をとったうえでのプラス収支。

 

にもかかわらず、大いに喜んでいる人

上達した、成長した、と思っている人

これを続ければ…と手ごたえを感じている人

危険です。

 

Sさんの考えを他人事と思わず、

今一度自分を見つめてください。

あなたが勝っているとき、

それは”NG行動”を取っているからこそ

勝てているだけではないですか？

 

スピード違反をすれば移動時間は早くなります。

 

盗みを働けば生活費が軽くなるでしょう。

 

ドーピングすればいつも以上の力を発揮できます。

でもそれらは実力とは無関係。

 

利益を享受できるのも「制裁を受けるまでの間」だけ。

その先に明るい未来はありません。

 

自分自身気が付かず、知らず知らずのうちに

「闇落ち」していくのがFXトレードの世界です。

 

損切りしないこと、それ自体が悪なのではなく

自分の行動の本質と、行く末が見えていないことが悪なのだと思います。

 

Sさんに幸あれ！

 

今回は以上です。

ではまた。