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FXは確率のゲーム?データ収集の罠にご注意

FXは確率のゲーム?データ収集の罠にご注意

こんにちは!

FX専業トレーダーのコウタです。

 

「FXは確率のゲーム」

「データがすべて」

そんな風に言われることがありますが

本当にそうでしょうか?

 

確かにFXにおいても、色々なものをデータとして取ることができますし

数字で把握する、というのは時として非常に便利なものです。

 

数字に置き換えることで

思い込みや感情を排除し客観的に物事を考えられるし

解釈や判断の正確性も高まります。

 

でも実は私、

FXにおいて「データ」というものをそこまで信用する気になれないんですよね。

 

  • あるトレードルールの勝率、とか
  • あるチャートパターンが形成される確率、とか
  • 何曜日は反転しやすい、とか
  • 何月はよく伸びる、とか

 

数字としていろいろ把握するだけならいいんですけど、

「トレードルールにデータを反映させること」に抵抗があるという感じ。

もちろんデータによっては

記録を推奨しているものもあるんです。

 

主に自分の「トレード成績」に関係する部分です。

 

トレード成績を記録して、

自分の現状を数字面で把握するのはいいことだと思うんです。

今月の勝率とか、P/FとかR倍数とか。

 

(なんじゃそれって人はこの記事をどうぞ)

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でも、「トレード手法」や「ルール」を測るために

確率や統計を持ち出す

 

またその結果をトレードに反映させる

のはちょっと違うんじゃない?

と思っています。

 

そう考える理由は

データごとの前提条件が違うから です。

 

例えば、走力や持久力を計る体力テストがあったとして

全員が走る距離が違ったら、その記録からは何も得られないですよね?

 

例えば1500メートルに統一したとしても、

それぞれが勾配や形が違うコースを走るんなら意味ないですよね?

 

走る人の年齢や性別がバラバラなら

記録の統計からわかることなんてほぼないですよね?

 

意味のある記録には固定された前提条件が必要なんですよ。

 

トレードにおける前提条件とは

例えば上位足の環境のような、相場の「背景」でしょうか。

これを固定することってかなり難しいです。

 

上位足の波が上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか

はたまた方向感のないレンジなのかによって

 

狙うべき値動きに何らかの影響を与えているはずですよね。

上昇トレンドと一口にいっても、

加速上昇中なのか、調整局面なのかによっても局面は違うし

トレンドの強さ、レジサポの強さ、値動きの勢いなど

到底数値では表せないこともたくさんあります。

 

ある値動きには常に「背景」があり、

「背景」は常に変化していますが、

だったら意味ないじゃん

 

というのが私の考え。

 

なので、

〇〇のときに〇〇になる確率が高い

みたいなデータを集めて

トレードに反映させるなんてことはしないのです。

 

そのデータが勝つために有効であったとしても

「正確」とは言い難いです。

 

各データの前提条件が違う以上、

データと結果に因果関係が成り立つかもわからない。

前提条件が大きく変わったときにどうなるかも未知数。

 

要するに「信頼できない」んですよね。

 

「正確」ではないのなら

別にデータを根拠にする必要なんてないのです。

 

正確ではないデータを集める癖がつくと

自身のトレード改善を大きく阻害することになります。

 

不正確なデータをもとにしたトレードルールを作ったり、

見当外れな改善を繰り返してしまうのです。

「統計」の誤った使い方としてこんな有名な話があります。

『アイスの売上が上がると、溺死者が増加する』

 

そんなデータが実際にあります。

このデータをもとに

「アイスの販売禁止」という事態になるのは正しいでしょうか?

 

もちろんおかしいです。

そんなわけないやろ、と感覚的にわかります。

 

アイスの売上と溺死者の数に因果関係はありません。

この場合、因果関係があるのは「気温」ですね。

 

気温が高ければアイスの売上が上がる。

気温が高ければ海やプールに出かける人が増える。

よって溺死者も増える。

アイスの販売を止めても溺死者は減らないのです。

 

このような「因果関係の勘違い」が

トレードではよく起こります。

 

自分の負けトレードを振り返って

そうか!移動平均線の下から買ったのがいけなかったのか

みたいなやつですよね。

 

あたなはどうですか?

意味のないデータ集め、してませんか?

 

しちゃってるかも…という人は

これを機に改善をおすすめします!

 

今回は以上です。

ではまた。

 

FXは確率のゲーム?データ収集の罠にご注意

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この記事を書いた人

500万円の損失を抱える負け組トレーダーから試行錯誤を繰り返し王道のトレード手法を確立。勝てるトレーダーへと転身することに成功し、現在は専業FXトレーダーとして安定的な収入と、自由な時間を満喫中です。

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