どうもこんにちは、専業FXトレーダーの森川コウタです。
このブログでは、過酷な会社員時代にFXを始め
ボロボロの負けトレーダーだった私が
マルチタイムフレーム分析の習得をきっかけに
専業トレーダーにまでなった経験を活かして、
思うように成果を残せない方に向けて
様々な情報を発信しています。
さて、あなたはマルチタイムフレーム分析というものを
聞いたことがあるでしょうか?
FXを始め、株や先物など、
「チャート」を扱うものに携わると
しばしば耳にすることがある言葉です。
私はかつて、典型的な負けトレーダーでしたが
マルチタイムフレーム分析に大きな可能性を感じ、
長い時間をかけて、それを極めたことで
負けトレーダーを脱却し、いまでは
専業トレーダーになることができています。
本記事では、私の人生逆転のきっかけとなった
マルチタイムフレーム分析について、
ご紹介したいと思います。
- マルチタイムフレーム分析ってなに?
- マルチタイムフレーム分析の必要性
- マルチタイムフレーム分析の5つのメリット
マルチタイムフレーム分析ってなに?
FXチャートには「時間足」という概念があります。
- 月足
- 週足
- 日足
- 4時間足
- 1時間足
- 15分足
- 5分足
- 1分足
時間足を切り替えることで
表示されているチャートの期間が変わり、
その期間に応じた値動きの流れが見えてきます。
ズームインして見るか、ズームアウトして見るか
というだけの違いで、一つの同じチャートを見ていることに
変わりはありませんが、
チャートの景色は時間足を変えるだけで
大きく異なって見えます。
日足では上昇していっているように見えても
1時間足では下降していたり、
15分足ではまた上昇していたり。
ある任意の時間足のチャートを表示すると
ジグザグと動くチャートの「波」が観察できます。
日足チャートを形成する波の中には
1時間足チャートを形成する波が入れ子のように
収まっています。
1時間足チャートを形成する波の中には
15分足チャートを形成する波が収まっています。
どんな波も、より大きな波の一部であり
同時に、より小さな波を内包しているのです。
大きな波と小さな波が互いに影響を及ぼし合い
脈々と形成されているのがチャートです。
これらサイズの違う複数の波を複合的に観察し、
波同士がどのように影響し合うかを分析し
未来の値動きの予測に役立てるのが
マルチタイムフレーム分析です。
マルチタイムフレーム分析の必要性
サイズの違う複数の波を観測する
マルチタイムフレーム分析ですが、
なぜ、それを行う必要があるのでしょうか。
あなたがもしFXの経験者なのであれば
こんな経験はないでしょうか?
上昇トレンドに乗って押し目買いをしたが
大きく下落し損切りになってしまった…
強い下落が発生し飛び乗ったが
すぐに逆行し、むしろ上昇が始まった…
レンジブレイクに飛び乗ったが
見る見るうちに逆行してしまった…
含み益が出ていたが、元に戻ってしまい
建値で撤退するはめになった…
これらはFXをやっていると誰しもが経験することです。
チャートの「波」をトレードするのがFXですが、
目の前にある波だけに囚われてしまったり、
目の前にある波が、上位足の波により
どのような影響を受けるのかを知らなければ
こういう目にあってしまします。
波は常に、上位の足の波の影響を受けます。
その上位の足の波も、より上位の足の波の影響を受けます。
ですから、常に上位足の影響を考慮する必要があります。
自分の想像とまったく違う値動きになるのは
上位足の影響を考慮していないか、
考慮しているつもりができていないためです。
逆に考えると、
上位足の波の影響を考慮しないトレードで
勝ったとしても、それは偶然の勝利です。
次に同じことをやると負けてしまうかもしれないし、
その事実に気づくこともありません。
負けたとしても、その原因に気づくことはありません。
原因が分からず改善できないだけならまだしも、
的外れな「改悪」を繰り返すことになります。
偶然の勝ち、偶然の負けを繰り返しているうちは
いつまでたっても成長ができず、
じりじりと資金が減っていくことでしょう。
マルチタイムフレーム分析を実践するということは
すべての上位足の影響を考慮することとイコールです。
それだけでトレードに必要な最低限の配慮が
できていることになります。
各波への配慮が行き渡ると、
狙った通りの値動きをイメージ通りに
獲ることができるようになりますし、
負けたとしても、すべての波が見えているので
「ああ、こう考えればよかったのか」と
納得や改善をしやすい貴重な経験になります。
マルチタイムフレーム分析は、
環境認識からエントリー、イグジットに至るまでの
すべてのトレードのプロセスに活用できます。
そのため、トレードにおけるすべての行動や判断に
一貫性が生まれ、理論的なものになります。
これこそがマルチタイムフレーム分析を行うべき理由です。
トレードの勝率を上げることはもちろん、
勝ったとしても、負けたとしても、
その経験がさらにマルチタイムフレーム分析の
精度を上げるための材料となるのです。
マルチタイムフレーム分析の5つのメリット
マルチタイムフレーム分析は
トレードにおけるすべての行動や判断を
理論的なものにし、一貫性を生むことがわかりました。
それだけでもメリットとしては十分に思えますが、
もう少し具体的なメリットもご紹介します。
マルチタイムフレーム分析を使うことで
得られるメリットは次の通りです。
メリット①勝ち負けに納得ができる
先述したように、マルチタイムフレーム分析は
トレードの全工程で活躍します。
すべての行動や判断に一貫性が生まれることで
トレードの勝ち負けに関わらず、
常に納得感を感じることができます。
勝つときは「勝つべくして勝った」と
当然のように結果を享受できますし、
負けたとしても、「こんなこともあるか」と
長い目で見た時の”ノイズ”として
受け入れることができます。
これは、精神衛生上、非常に重要なことで
ストレスや不安、恐怖を感じることなく
トレード生活を送ることができます。
メンタルを健全に保つことができ、
それがさらに成果の向上につながるという
好循環を生み出します。
メリット②どの波のどのような値動きをどこまで狙うかが明確
マルチタイムフレーム分析を用いると、
自然と「どの波のどのような値動きを」狙うかが
明確になります。
例えば、
- 1時間足の波の押し目買いを狙う
- 4時間足の波の戻り売りを狙う
- 日足の波が高値から一旦下がってくる値動きを狙う
などです。
どの波を狙っているかが自覚できることで
「この値動きは最低でもここまではいくだろう」
「多少時間はかかってもここは抜けていくはず」
「ここまでいったら反転する可能性がある」
ということが見えてきます。
そうすると、どこまで利益を伸ばせるかも
見当がつくようになり利益の最大化につながります。
せっかく相場が意図した方向に進みだしたのに
少しの利益で決済してしまったことはないですか?
利益を欲張って、含み益を大きく減らしたことは
ないですか?
自分が乗っている波を自覚することで
どの波のどのような値動きをどこまで狙えるかも
考えられるようになり
トレードの成績は大きく向上するでしょう。
メリット③リスクリワードを高めやすい
リスクリワードとは、1回のトレードでの
利益目標までの距離と損切り位置までの距離の
割合、比のことです。
利益は大きくし、損切を小さくすることで
全体の成績のプラス収支を維持しやすくする
重要な資金管理の考え方の一つです。
マルチタイムフレーム分析は
利益の最大化を図れる一方で、
損失の最小化を図ることもできます。
サイズの違う複数の波を捉える
マルチタイムフレーム分析では、
ある波を狙う時、そのエントリーのために
下位足の波を活用します。
例えば、1時間足の波の押し目買いを狙う時、
下位足である15分足の波が下降から上昇に
転換するタイミングを見計らってエントリーします。
この時の利益目標は、1時間足の波がどこまでいくのか、
という視点で考えますが、損切りの位置は、
15分足の波の上昇が否定されたところになります。
利益目標を定めている波よりも
損切り位置を定めている波の方が小さいため
必然的にリスクリワードが良くなります。
リスクリワードを維持しながら、
根拠のある損切りができるのも
複数の波を観測している
マルチタイムフレーム分析の特徴です。
メリット④プランBが組み立てられる
マルチタイムフレーム分析及び、
その基盤となる値動きのメカニズムを知ることで
例えば、下降波Aの「戻り売りされそうな位置」に
見当が付けられるようになります。
「下降波Aの戻り売り」という狙いをプランAとした時、
同時に「下降波Aの戻り売り崩れ」という
プランBを組み立てることができます。
戻り売りが意識される位置であればあるほど、
「戻り売りされなかった時」に、
売り勢力の撤退による上昇が発生します。
戻り売りとして売るのがプランA。
対して、戻り売り崩れを買うのがプランBです。
下降波Aの背景にある上位足由来の上昇圧力が
戻り売り崩れを発生させる要因になるのですが、
マルチタイムフレーム分析を用いることで
その可能性を事前に察知することができます。
プランAとプランBを念頭に置いてトレードができると、
仮にプランAが失敗に終わったあとでも
プランBによって損失をリカバリーすることができます。
これができるようになると、
プランAの失敗を恐れる必要がなくなり、
どう転んでも利益を獲れる、という
まさに怖いものなしの状況が出来上がります。
メリット①でもありましたが、
ストレス、恐怖、不安を感じなくなることは
継続的で安定的な勝ちトレードを積み上げるために
非常に重要なことです。
メリット⑤どんな相場にも対応できる
マルチタイムフレーム分析では複数の波を観測しますが、
それぞれの波の観測には「値動きのメカニズム」という
根源的で普遍的な考えを用いています。
これは、どんな通貨ペアを選んでも、
世界経済が堅調でも不調でも、
円高でも円安でも、
何月でも、何曜日でも、何時でも
短期トレードでも、長期トレードでも
同じように通用する考え方です。
私はFXしかしませんが、おそらく
株価でも仮想通貨でも先物でも
チャートがあるかぎりは通用するでしょう。
小手先の手法ではなく、
特別なインジケータも使用しないため、
一度マスターすれば、生涯にわたって
役に立つのがマルチタイムフレーム分析です。
このことだけでも、
時間をかけてでも習得する価値があることが
わかると思います。
将来、あなたがどんなスタイルのトレードをするとしても
今マルチタイムフレーム分析を学んでおくことが
必ず財産になります。
まとめ
- マルチタイムフレーム分析ってなに?
- マルチタイムフレーム分析の必要性
- マルチタイムフレーム分析の5つのメリット
- メリット①勝ち負けに納得ができる
- メリット②どの波のどのような値動きをどこまで狙うかが明確
- メリット③リスクリワードを高めやすい
- メリット④プランBが組み立てられる
- メリット⑤どんな相場にも対応できる
私が、肉体的にも精神的にも
どん底の状態から這い上がれたのは
マルチタイムフレーム分析があったからです。
私が伝えたいマルチタイムフレーム分析は
ネット上にある具体性のない「概要」ではなく
自らの経験を詰め込んで再構築・最適化した
実用的で具体性のあるひとつの「理論」です。
簡単に習得できます、とは言えませんが
多くの時間を割いてでも習得する価値のあるものだと
断言できます。
かつての私と同じように、人生に疲れ、
それでもトレードで思うように勝てない人には
是が非でもマルチタイムフレーム分析のすごさを
知っていただきたいです。
そして、最短で習得する手助けをできる日を
心待ちにしています。
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